祭り、と聞いてワクワクする、と言うのは多分日本人の多くの人が感じるものだと思います。
では、なぜ、祭りが日本の生活に浸透してきたのでしょうか。
これは、日本の自然とともに、人と人の繋がりが生み出した部分も大きいと思います。
この記事では、池田のがんがら火祭りの情報を紹介しています。
池田の人にとっては、とても大切な祭り、どう言ったものなのでしょう。
大阪の池田市のがんがら火祭りとは
五月山の大一文字
大阪の池田の祭り「がんがら火祭り」は江戸時代から続く伝統行事です。
毎年8月24日に行われる祭りで、370年以上受け継がれてきたそうです。
池田市のシンボルにもなっている五月山に、京都の送り火と同様「大一文字」「大文字」の光が浮かび上がります。
そして、重さ100kg、長さ4mの大松明が2本1組で繰り出して、火の粉を散らしながら市内3kmを練り歩く風景はまさに絶景です。
迫力たっぷりの光景は見物客を魅了し、池田の夏の風物詩となっています。
五月山で点火した火は山麓で大松明に移されます。そして、八丁鉦と呼ばれる鐘を響かせながら、池田駅前を練り歩くのです。
がんがら火祭りの歴史
名前の由来と大一文字の意味
がんがら火祭りが始まったのは1644年(正保元年)だといわれています。
大阪府の無形民俗文化財にも指定されているという貴重な催しなのです。
伊居太神社に伝わる『穴織宮拾要記』という書物によれば、正保元年に多田屋・板屋・中村屋・丸屋の4人が五月山の山上で火をともしたそうです。
すると、池田に愛宕という火の神が飛来してきた、評判になって、参詣者が押し寄せたということが愛宕火のおこりだと書いてあるそうです。
初めは灯篭の火だけだったのが、火文字・大松明・子ども松明と次第に盛大になっていったそうです。
祭りの当日、五月山に、大一文字と大文字がともされます。そして、町では松明が練り歩く、というわけです。
この「大」と「大一」の御神火は、実はそれぞれ、別々の場所から貰い受けたものだそうです。
東側に点火される「大」の御神火は京都の愛宕神社で貰い受けます。そして、祭りの日まで星の宮で温めておきます。
がんがら火祭りは、愛宕の火の神「加倶かぐ鎚つちの神かみ」と「地蔵菩薩」を祀るお祭りだということです。
がんがら火祭りの開催時期
祭りの日程とイベント
がんがら火祭りの開催日時は毎年8月24日です。
クライマックスは19時30分から22時00分です。
・19時30分 大文字・大一文字点灯
・19時30分 油かけ地蔵出発
・市内巡行が始まります。
・池田市ハローワーク付近を 20時15分ごろ通過します。
・池田駅東口交差点を左折するのが20時45分ごろです。
・池田市役所前の通貨が 21時ごろです。
・22時に城山交差点に到着します。
がんがら火祭りの見どころ
見逃せないクライマックス
やはり何と言ってもこの松りの見どころは、大松明の市内巡行です。
日の暮れた市内を燃える炎が熱くそして美しく燃え上がります。
家内安全や火難厄除けを願って、3kmの道のりを練り歩く姿はまさに圧巻です。
子供松明には子供たちが参加して、大喜びです。
8月24日の夜、城山町の愛宕神社で神火を松明に移します。それを「大文字」に点火した後に、山麓に降りて大松明に火を移します。
その後、八丁鉦を打ち鳴らしながら練り歩くわけです。
八丁方鉦とは
この八丁方鉦という鉦の名が、こう呼ばれるのは、八丁四方に響き渡るというところから名づけられたそうです。
また、この打ち鳴らされる鉦の音にががんがら火の由来といわれています。
がんがら火祭りの行事は二つの保存会があります。
一つは城山町と綾羽町の大一文字への点火に続いて大松明の練り歩き、さらに子ども松明の巡行と進みます。
もう一つは建石町の大文字への点火、そして子ども松明です。
これらの行事をまとめて「がんがら火祭り」と呼んでいるそうです。
池田の火祭りの松明は独特のもので、一本の松明は長さ4m・重さ100kgもあり、この松明を2本、人の字形に組んでいます。
そして、八丁鉦に先導されて、三基の大松明が地面を引きずって進むのです。
一基を十数名の大工装束の若者が力をふりしぼって練り歩く姿に感動を覚えるわけです。
御神火の仕組み
御神火は、五月山にある愛宕神社境内で護摩供養された火が神前に供えられます。
そして小松明に移されたのち、山を下って秀望台の大一文字に点火されます。
更に降りて、油掛地蔵下で大松明に移されます。その後、街中を巡って市役所前に到着して、新しい松明に点け替えます。そして、愛宕社の分社に納めるのです。
大松明の仕組み
大松明は一年がかりで集められた松の根と薪の木片約1800本程を束ねています。これは、一ケ月半もの日をかけて城山町の人々の手づくりです。
子ども松明とは
子ども松明は、市内の小中学生100名余りが保護者に付き添われて参加するそうです。
そして、年齢に応じた大きさの八丁鉦と半鐘を打ち鳴らして、大松明の先導をするそうです。
実は、この音が,「がんがら火」の呼び名の由来だとか。
子どもたちは、将来の松明の担ぎ手になるわけで、祭りのなかで色々のことを経験して学ぶわけです。