赤ちゃんの離乳食が進んでくると、スプーンで口に運んでもらうだけではなく、自分で食事を食べたがるようになります。
でも、まだスプーンやフォークは上手に使えないため、指先で持って口へ運ぶ「手づかみ食べ」の時期が必要になります。
ここでは、手づかみ食べの時期やスポーンやお箸までの道筋についてお話しします。
手づかみ食べの良いところ
手づかみ食べは成長の証
「手づかみ食べ」というのは読んで字のごとく、箸やスプーンを使わずに直接手で掴んでものを食べることを言います。
赤ちゃんは生後5か月頃から、手で触れるものを何でも口へ持っていき、なめたり、しゃぶったりして、五感を働かせながら外の世界を認識していきます。
一見お行儀が悪いのでやめさせようと思いがちですが、ちょっと待ってください。その手づかみ食べにどんな意味があるのか気になりませんか?
手づかみ食べは必要?
どんな良いことがあるんだろう
実は手づかみで食べるという事は、赤ちゃんが自分の力で食べられるようになるための大切なプロセスなのです。
目でみて、手で触り、口に入れながら、温度や形、やわらかさ、質感など様々な情報をひとつひとつインプットしてくのです。
そして「手づかみ食べ」をすることによって、力のコントロールの仕方、食べるのにちょうどいい分量を知り、手と口との距離感などをひとつひとつ学んでいくのです。
また、9か月前後の離乳食後期になり食べるという事に興味を持った時に、自然と「手」が出ちゃったりします(笑)
子どもが「手づかみ食べ」しようとしたら、「よしっ!」と思ってどんどんやらせてみてください♪その意欲が成長に繋がります。
同時に脳を強く刺激し、活性化を促すのだそうです。ただ、周りをすごく散らすんですよねぇ…
そんな時は、椅子やテーブルの下にレジャーシートや新聞紙を敷いたり、お子さんにエプロンを付けてやったりすることで、後片付けの手間が小さくなるのでおススメです。
手づかみ食べの時期はいつから
メリットやデメリット
では、手づかみ食べの時期ははいつから始まり、いつ頃終わるのでしょう。
大体も子供が9カ月~11ヶ月の離乳食後期ごろから、食べる事に興味をもち始まると言われています。
もちろん個人差もあり、積極的に手づかみしようとする子もいれば、食材の感触が嫌で、なかなか手づかみをしようとしない子もいます。
「手づかみをしたい!」という子には積極的に手づかみをさせてあげ、苦手な子には無理強いせず、手がべたつきにくいものから徐々にスタートしてみましょう。
もちろん手づかみ食べにはメリットやデメリットもあります
〈メリット〉
手づかみ食べは、ただでさえ時間のないママにとっては大変なことです。
後の片付けも考えると躊躇してしまいますが、手づかみ食べをさせると良いことって何なのでしょうか。
離乳食中期ごろから赤ちゃんは食べさせてもらうことから、自分で食べたいという気持ちが芽生えてきます。
手でつかんで自分で食べ物を口に運ぶという練習をするとスプーンやフォーク、箸への移行がスムーズになると言われています。
実際に保育園などでは早めに手づかみ食べをさせるため早く上手に使える子が多いのです。
〈デメリット〉
手づかみで食べさせることのデメリットは、遊び食べをしたりお行儀が悪くなるという事がデメリットにあげられます。
なぜそのような話が出るのかというと、
1.祖父母の時代には提唱されていなかった為
2.食べやすいメニューを作ったり、後片付けが大変といったネガティブな意見がほとんどのようです。
否定派ママの場合、手づかみ食べをさせずにいきなりカトラリーを使わせるため、結果として上手く口に運べるようになるまで時間がかかってしまいます。