「回転寿司でよく食べるメニューは?」と聞かれたら、何をあげますか?
よく食べる回転寿司のメニューでは、なんと8年連続でサーモンが1位だそうです。
確かに脂の乗ったサーモンは、魚特有の生臭さも少ないので、幅広い層に人気があるようです。
この記事では、鮭とサーモンの違い、鮭が生食できない理由、刺身で食べるサーモンのことを紹介しています。
生物の世界、まだまだ知らないことが多いようです。
サーモンと鮭は近いけれど、別の仲間
トラウト、マス、やはり違う
なぜ鮭の刺身はないのでしょうか!そもそも鮭は、アニサキスなどの寄生虫を持っているため、生食厳禁とされています。
焼いたり冷凍してからでないと食べられないのです。では、サーモンに寄生虫の心配はないのかというと、サーモンは養殖されているので、寄生虫の心配はほとんどありません。
養殖の技術が進み、生育環境や飼料などは徹底した管理がしっかりしているのでアニサキスなど寄生虫の感染も心配しなくていい状態にあります。そのため、刺身でも安心して食べられるんです。
とっても怖いアニサキス
生食では食べられない鮭
実は、日本で昔から食べられていた鮭は「白鮭(銀鮭)」と呼ばれる種類の鮭だったのです。
この白鮭は、あの「アニサキス」と呼ばれる寄生虫が寄生していることが多いのです。そのために、生食には向いていないわけです。
もし、食べて、アニサキスと出会ったら大変なことになります。そこで、現在も、スーパーなどでは加熱用として鮭を売っているのは白鮭なのです。
アニサキスは加熱したり冷凍したりすると死滅してしまうそうです。
生食できる鮭=サーモン
養殖しているので安全だった
実は、回転寿司で使っているサーモンは、鮭の仲間ではあるのですが、ノルウェーなどで養殖されているアトランティックサーモンという種類か、ニジマスを海水で養殖したトラウトサーモンという種類だそうです。
アニサキスは、オキアミなどの自然のエサによって寄生するとかで、養殖のサーモンは餌が違うので、生で食べられるのだそうです。
全部サケ目・サケ科
鮭もサーモンも仲間
日本での消費量ではギンザケ、シロサケ、アトランティックサーモン、トラウトサーモン、ベニザケの順です。
ここでサーモンや鮭、トラウトと言いますが、実は、どれもすべてサケ目・サケ科に属している魚で、全部サケ亜科に分類されているそうです。
要するに、とても違い仲間なんだけど、育ちの違いが食用の違いになっているということなんです。
今や世界中で寿司がブームになっていて、その中でも人気の寿司だねがノルウェーやチリから輸入されるアトランティックサーモンやサーモントラウトだということです。
サーモンと鮭の違いは
鮭はマスの一種
そもそも鮭は、たくさんいる鱒と同じものだそうです。鱒の中でも海に下るものが鮭ということだそうです。
鮭の天然モノは加熱して食べるものが多く、スーパーで一般的に見かける鮭は、シロザケです。
サーモントラウトは養殖もの
一般的にサーモンと呼ばれているのは、トラウトサーモンのことです。実はトラウトとは鱒なんです。
トラウトサーモンはニジマスなどの淡水魚を海で養殖しているそうです。