ラベンダーの利用については、古代ローマの時代から記録が残っているそうです。
そのころからラベンダーがハーブとして利用されてきているわけです。
現在では、ラベンダーは、「万能オイル」として、精油やアロマオイルがアロマテラピーに利用されているそうです。
古代ローマ時代から続くラベンダーによるアロマテラピー
科学的にも認められた酢酸リナリルのはたらき
ラベンダーの香りの主成分は酢酸リナリルという物質です。これはエステル類と呼ばれ、人体の中枢神経の働きを抑制する作用を持っていて、鎮静効果があるといわれています。
そういうわけで、ラベンダーの香りを嗅ぐと、リラックスするんですね。また、最近は精油に含まれる成分の分析も進んで、科学的な説明もできるようになってきているそうです。
真正ラベンダーとは
ラベンダーの花のなかま
真正ラベンダーはラヴァンドゥラ属の植物でシソ科です。主な原産国はフランス・ブルガリア・イギリスなどです。
精油の抽出方法は水蒸気蒸留法という方法を用いるそうです。その精油の主な成分としては、酢酸リナリル・リナロール・ラバンジュロールなどです。
ラベンダーの効果は?
まず、ラベンダーのはたらきでは、なんといってもストレス解消ですね。自律神経を整え、リラックス効果を生み出すわけです。
リラックス効果以外には次のような効果が期待できると言われています。
・鎮痛作用
・抗炎症作用、殺菌作用
・誘眠作用、抗うつ作用
・筋肉弛緩作用、血圧降下作用
ラベンダーはこういった効果があると言われているので、1つでいくつものはたらきを持つ、スーパーアロマなんですね。
ラベンダーのもたらすもの
うまく使えば、心身両面で期待できる
1.リラックス効果
ラベンダーの香りをかぐと、副交感神経が優位になります。そして、気分がリラックスするわけです。
2.鎮痛作用
ラベンダーに含まれる香り成分である酢酸リナリルが、精神を安定させるセロトニンの分泌を増やすそうです。
そのために、傷の痛みを和らげたり、頭痛や生理痛、胃痛を和らげる鎮痛作用が期待できるそうです。
3.抗炎症作用、殺菌作用
傷の治りを早めてくれる効能があるそうです。特に軽いやけどやかすり傷などへの効果が大きく、跡も残りにくいそうです。
4.誘眠作用、抗うつ作用
交感神経をおさえるので、うつや無気力、不眠、ストレス解消といった心のはたらきを良好にします。
5.筋肉弛緩作用、血圧降下作用
筋肉の緊張をほぐし、血圧を下げる効果が期待できます。
ラベンダーの精油やアロマオイルの使い方
さまざまな使い方があるラベンダー
1.お風呂に入れる
ラベンダーオイルをバスアロマとして活用します。湯船に2~3滴たらせば、香りがお風呂全体に広がります。
2.ルームフレグランス
寝室やリビングなど、くつろぐスペースをより快適にします。無水エタノールと精製水を混ぜたものに、数滴ラベンダーの精油を加えるだけです。
3.温湿布につかう
パソコンなどで目を酷使する仕事の多い人にはもってこいです。ラベンダーの精油を1~2滴たらしたお湯にタオルを浸けて、絞ったら目の上にのせるだけです。
4.マッサージオイル
ラベンダーは、刺激が少ないので、肌の直接塗れます。そして、殺菌や鎮痛作用が、傷ついた肌の状態を改善してくれるわけです。