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さっぽろ雪まつりの歴史と由来、雪像づくりで抱えている問題点は?

冬の北海道を代表するイベントといえば、さっぽろ雪まつりでしょう。

この時期は、札幌市を訪れる観光客も増えると言われています。開催期間は、毎年、2月の上旬です。

開催場所は、札幌市中央区にある大通公園を中心に、複数の会場で行われます。

この記事では、雪まつりの歴史と由来、雪像のこと、抱える問題点を紹介しています。

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冬の北海道を代表するイベント

さっぽろ雪まつりの基礎知識

大通公園会場、すすきの会場、札幌市スポーツ交流施設コミュニティドーム「つどーむ」会場の3ヶ所で行われてきました。

大通公園会場とすすきの会場が2月の最初の月曜日から一週間、つどーむ会場は1月の終わりの木曜日から十日間の開催となっていたようです。

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さっぽろ雪まつりの歴史

わずか6基でスタート

さっぽろ雪まつりは、1950年に第1回が開催されました。

小樽にある北手宮小学校の「雪手芸品」、中島公園の池で開催されていた「氷上カーニバル」、一中(現在の札幌南高)の旗取り合戦「雪戦会」をヒントに開催されたといわれています。

第1回は、わずか6基の雪像からのスタートでした。

転機となったのは第6回。この年から、大雪像制作に自衛隊が参加することになりました。

またテレビなどでも取り上げられるようになり、次第に認知度が高まっていきました。その結果、観光客が増加し、第10回には「さっぽろ雪まつり実行委員会」が誕生するまでになりました。

その後、オイルショックなどの危機もありましたが、何とか乗り越え開催を続けています。

雪像のクオリティも数も飛躍的に向上。期間の延長し、冬の北海道を代表するイベントにまで成長したのです。今では、海外からの観光客も数多く押し寄せるメジャーイベントとなりました。

最近では、雪像にプロジェクションマッピングを施した演出をするなど、最先端の技術とコラボレーションして、祭りを盛り上げています。

雪像について

雪像ができるまで

さっぽろ雪まつりのメイン、大通公園の大雪像は、自衛隊や市民ボランティアの協力で制作されています。

その準備は、前年の秋ごろからスタートし、雪像のモデルとなる建造物の資料収集やデザインの検討が行われ、その後、粘土や木材で模型が作られます。

その模型は12月に開催される実行委員会の会場で公開されます。

雪像に使われる雪は、純白でなければいけません。そのため、札幌近郊からかき集められます。それでも足らない場合は、さらに範囲を広げて雪を集めることになるのです。

使用される雪は、大通公園の大雪像では5トントラックで約6000台分。それらを、重機などを使って高く積まれ、強く押し固められます。また建設現場の様に足場を組んで作業をすることになります。

制作期間は、約1ヶ月。開催期間中は、降雪などを排するために係員が会場に常駐するようになっています。

雪まつりの今後

さっぽろ雪まつりの課題

さっぽろ雪まつりでは、景気の低迷からスポンサーが減少しています。

市民が参加できる「市民雪像」もピーク時の2000年頃には160基程度ありましたが、現在では約半数の80基程度にまで減少しています。市民からの参加希望は多く、毎年、高い競争率となっています。

大雪像の制作には、自衛隊の他に市民ボランティアも参加しています。

しかし、このボランティアの確保が、近年、難しくなってきつつあるのです。以前は、共通ウィズユーカードの謝礼が出ていたのですが、それを廃止にした影響もあるのかもしれません。

現在では、公募をしても定員に足りない場合もあるようです。

また地球温暖化の影響で、雪の確保が難しくなってきています。2007年には、陸上自衛隊のヘリコプターまで投入して、雪を集めたほどです。

恐らく、今後も雪を集めるために頭を悩ませる状況が続くのではないでしょうか。

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