ひな祭りにちらし寿司を食べる理由は何か、あまり考えたこともなく、ただ、美味しいから食べていたという人多いでしょうね。
実は、ちらし寿司が特にひな祭りのためというものではなかったらしく、いつの間にか、お祝いの食べ物として定着したそうです。
この記事では、ちらし寿司の由来やなぜひな祭りにちらし寿司を食べるのかなどについて紹介しています。
これからは、「なるほど」と納得してちらし寿司を楽しめるはずです。
ちらし寿司と呼ばれるようになったわけ
ちらし寿司の由来はなれ寿司
ではなぜ、ひな祭りににちらし寿司を食べる様になったのでしょう。
ひな祭りにちらし寿司を食べるようになった由来なのですが、実はありません!!
ひな祭りだからこそ食べるという特別な理由は何も無いそうです。
では何故食べられるようになったのでしょうか?
もともとはお祝いの席では『なれ寿司』というものが平安時代から食べられていました!!
なれ寿司とはアユやフナなどとご飯を発酵させて作った寿司で、これを昔はお祝いの料理として食べていたのですが、見た目はハッキリ言って地味でした。
ひな祭りには女の子のお祝いです!!
女の子とお祝いの料理なので、地味なのは好ましくない為、見た目の良いちらし寿司を食べるようになったとされています。
そしてちらし寿司には色々な具材が散らされ、その具材には健康や長寿などの縁起物の食材が使われています。
さらに寿司とは『寿を司る』というまさにお祝いに相応しい料理となっており、女の子の健康と成長を祝う行事にピッタリという事で食べられるようになったとされています。
ちらし寿司に必要な具材
それぞれの具材には意味がある
ちらし寿司には地域や季節によって違いがありますが、さまざまな色とりどりの具材が入っています。
その、一つ一つの具材には意味がこめられています。
◎縁起食材その1 海老
海老に込められた意味合いは有名です。
『腰が曲がるまで長生きできますように』という長寿の願いを込めた縁起食材です。
◎縁起食材その2 レンコン
レンコンに込められた意味合いは将来の安定・安心です。
レンコンには穴が空いている為『先を見通すことが出来る』という事から将来の安定・安心につながる縁起食材となっています。
◎縁起食材その3 豆類
豆に込められた意味合いは健康です。
豆は『健康に働けますように』という願いから健康を願う縁起食材となっています。
また『まめな性格になりますように』とも言われており、良妻になるようにとの願いがあるとも云われています。
ちらし寿司に使う豆は豆類なら良いのですが、インゲンやエンドウ・絹さやなどが使われています。
◎縁起食材その5 菜の花
菜の花に込められた意味合いは成長です。
菜の花は芽を出すものですので『芽を出す=成長』という事から縁起食材です。
◎縁起食材その6 サザエ
サザエに込められた意味合いは繁栄です。
サザエを漢字で書くと栄螺ですが、当て字で『三三栄(さざえ)』とし『3月3日に栄える』という所から縁起食材となっています。
◎縁起食材その7 いくら
イクラに込められた意味合いは子孫繁栄です。
鮭が産む卵は『子宝に恵まれる』という意味がある縁起食材となっています。
そのほかにも、錦糸たまごや桜でんぶなどが入っています。
これらの物は彩りの為に入れ地域によって様々です!
このように、長寿や健康・成長とひな祭りにピッタリな意味を持つ縁起食材がふんだんに使われ、こういった意味が込められています。