オートミールって聞いて、「燕麦のことだ」ってすぐわかる人、あまりいないと思います。
オーツ麦とも言いますが、それを潰して食べやすくしたのがオートミール。
グラノーラなどに入っている、平べったい麦です。
この記事では、そんな麦にまつわる話を紹介しています。
実は、麦の種類ってとっても多いのです
それぞれの麦の特徴を挙げてみると
日本で麦というと、「小麦」「大麦」「ライ麦」「燕麦」の4種類があります。それぞれの特徴として、小麦は穀物の中でじゃ主食にする国が多く、農作物として世界第一位の生産量になります。
ほとんどが小麦粉に加工され、グルテンの量により薄力粉、中力粉、強力粉等に分けられます。日本で1年間に消費される小麦は約635万トンにおよび、そのうちやく86%が輸入です。
大麦はイネ科の越年草で、日本に入ってきたのは小麦より早く中国から伝わりました。
グルテンが含まれていないので、焼酎やビールなど酒類の原料になる二条大麦や麦ごはん、麦茶の原料になる六条大麦などになります。
ライ麦は食用のものはドイツやカナダ、アメリカなどの輸入によるもので、小麦と並ぶ穀物としてパンの材料にされています。そしてオートミールやグラノーラで知られるのが燕麦になります。
オートミールとは
燕麦(えんばく)=オーツ麦
オーツ麦を脱穀後に蒸して潰したもののことを言います。オーツ麦という麦を食べやすく加工したシリアル食品です。
昔、オーツ麦は家畜のえさとして利用されていましたが、プレスしてフレークにする技術が開発されてから、オートミールとして広く食べられるようになりました。
古代エジプトから食用として使われていた、世界最古の穀物でもあります。小麦とは異なり精白されておらず、胚芽などに含まれる栄養がそのまま摂れます。
また、短時間で調理できることや、鉄分、ビタミンB1・B2、食物繊維、カルシウム、タンパク質など栄養バランスが非常に優れているため、最近になって健康、ダイエットに効く食材として注目されています。
食物繊維が玄米の約3.5倍、鉄分が玄米の約2倍、カルシウムが玄米の約5倍もあります。
オートミールの基本的な食べ方は、電子レンジで加熱したり、お湯でふやかしてお粥状になったら、砂糖やジャムを入れて食べます。
生で食べる場合は、牛乳やヨーグルトなどでふやかして柔らかくしてから食べます。そのまま食べても問題ありませんが、基本的には味がなく固いのであまりおすすめではありません。
一般の穀類に比べてタンパク質が約14%とお米の約2倍と多いです。水溶性食物繊維が多く含まれていて、カロリーが低く腹持ちがいいので、ダイエットにも最適です。
海外では赤ちゃんの離乳食として使われており、食物繊維がお米の22倍なので、便秘の方や便秘になりやすい妊婦さんにも安心して食べられます。
今注目されている理由
シリアルが“熱い”
最近はシリアルブームで、コーンフレークを筆頭に、玄米フレーク、全粒粉フレーク、オートミール、それらにドライフルーツやナッツなどを混ぜ合わせたものなど様々な種類が増え、シリアル売り場も拡大しつつありとても充実しています。
栄養面でも、従来のシリアルよりたくさんの種類が含まれていることに着目され、立派な食事として取り入れられています。
身近なところからおいしさや栄養面が、美容や健康に良いと取り上げられ、今後ますます人気が出ていくことでしょう。