いつもご飯のお供として馴染みのあるかんぴょう。しかし、実はかんぴょうと切り干し大根は、見た目が似ているだけで全く異なるものなのをご存知でしょうか?なぜなら、かんぴょうは夕顔というウリ科の植物の実を薄く削り出して干したものなのです。
この記事では、かんぴょうができるまでの工程や、かんぴょうを美味しくいただくための料理方法について詳しく紹介します。興味深い工程や豆知識を知ることで、かんぴょうの魅力にさらに魅了されること間違いありません。
かんぴょうは夕顔の実から
実際の作り方はあまり知られていない
一般の方がかんぴょうを目にするのは、次のような状態ですね。
しかし、実は、かんぴょうは大根とはまるで違った、夕顔という植物の実から作られるのです。
では、夕顔とはどういった植物なのか、調べて見ました。
夕顔は、朝顔やヒルガオとは全く違う
冬瓜と似た、ウリ科の植物
夏になると花が咲きますが、白い、朝顔に似た形で、夕方に咲く、1日花です。
実は結構大きくなります。
実は機械を使って削り出すそうです。
天日干しをして、かんぴょうになるわけです。
かんぴょうを使った料理
真っ先に思い浮かぶのは巻き寿司
逆に、他の料理があまり思い浮かばないというのが、残念ですが、ここでは、かんぴょうの戻し方、太巻きなどで使う甘辛煮の作り方、細巻きにしても美味しい作り方を紹介します。
かんぴょうの戻し方
<材料(2人前)>
・かんぴょう (乾燥) 30g
・水 適量
・塩 小さじ1/2
・お湯 (ゆで用) 1000ml
<作り方>
1.水を張ったボウルにかんぴょうを入れます。そして、もみ洗いして水気を切ります。
2.かんぴょうをボウルに入れ、浸る程度に水を注ぎ、3分ほど置いてから水気を切ります。
3.かんぴょうに塩をまぶして、しんなりするまで揉み込みます。その後、流水でさっと洗い水気を軽く絞ります。
4.鍋に水を入れて沸かし、そこにかんぴょうを入れます。しんなりするまで中火で10分程ゆで、ザルに上げて粗熱を取ってから、水気を絞ります。
かんぴょうの甘辛煮
太巻きやちらし寿司の具材に欠かすことができないかんぴょうの甘辛煮です。
<材料(2人前)>
・かんぴょう (乾燥) 25g
・水 適量
・塩 小さじ1/2
・お湯 (茹で用) 1000ml
・煮汁 お湯100ml
・しょうゆ 大さじ2
・みりん 大さじ2
・砂糖 大さじ2
<作り方>
1.かんぴょうはさっと水で洗って、ボウルの中に入れて、浸る程度の水を注ぎ、3分程度浸してから、水気を切ります。
2.塩をまぶして、しんなりするまでもみ洗いをします。その後さっと洗い流し、水気を切ります。
3.鍋にお湯を入れて、沸騰したら、かんぴょうを入れます。中火で15分程度ゆでてから、粗熱が取り、水気を絞ります。
4.3を半分に切ります。
5.鍋に煮汁の材料を入れて中火にしてから、煮立ったら4を入れます。
6.再び煮立ったら弱火にして、10分程煮て、その後かんぴょうが色付き煮汁が少なくなったら、完成。
かんぴょう巻き
かんぴょうは低カロリーで食物繊維が豊富な食材なので、滋味あふれが素朴な食品です。
<材料(2人前)>
・ごはん (温かいもの) 160g
①酢 大さじ1
①砂糖 小さじ1
①塩 ひとつまみ
・かんぴょう (味付け) 20g
・のり (20×19cm) 1枚
・大葉 1枚
・ガリ 5g
<作り方>
準備. 大葉の軸は取り除いておきます。
1.のりは半分に切っておきます。
2.ボウルに①を入れて、よく混ぜ合わせます。
3.別のボウルにごはんと2を入れます。それをしゃもじで切るように混ぜます。
4.巻きすの上にのりを置いて、のりの上の部分を1cm程空けて、3の半量をまんべんなく広げます。
5.真ん中より少し下に、かんぴょうの半量を並べます。
6.手前から巻きすごと持ち上げて、軽く押さえながら巻き、両手で軽く握って形を整えます。同じものをもう1本作ります。
7.巻きすを外して、包丁で切ります。1回切るごとに濡らした布で拭きながら5等分します。
8.器に盛り付けて、大葉とガリを添えます。