2021年のどやどや、大阪四天王寺の祭り、起源と由来を知って楽しもう! - 桃色の雫
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2021年のどやどや、大阪四天王寺の祭り、起源と由来を知って楽しもう!

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大阪の四天王寺では毎年、正月14日の修正会結願の日にどやどやという行事を行います。

しかし、どやどやはなぜ真冬なのにふんどし一丁になるのでしょうか。

実は、この祭りはもともと漁師たちの祭だったらしく、その名残でふんどし一丁になるんだとか。

ただ、昔とはいろいろな部分で変化してきているそうです。

この記事では、大阪四天王寺のどやどやの祭りの起源と由来について紹介しています。

これを知れば、祭りのことがもっと好きになって楽しめるでしょう。

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四天王寺どやどやの起源と名前の由来

五穀豊穣を祈願したお祭り

四天王寺では、毎年正月、天下泰平・五穀豊穣を祈願する修正会と呼ばれる行事があります。

この行事は、827年正月に京都のお寺で始まり、以後諸大寺に広まっていったといわれています。

「どやどや」は、この正月14日の修正会結願の日に、僧侶の儀式と並行して、鉢巻とふんどしを赤白に色分けした若者が集まってはじまります。

大阪の人にとってはとっても尊い聖徳太子のお寺、四天王寺ですから、そこの魔除けの護符、牛王宝印楊枝を受けようと、「どやどや」と六時堂に群衆が集まることになったんだとか。

別のいわれとして、ドヤドヤ(大阪弁で「どうだどうだ」、意味は「まだ負けないか」)と言って押し合ったからだともいわれているそうです

このお祭り、昔は酉の刻(午後6時)から法要が始まって、牛王宝印楊枝を投ずるのはもう、夜の8時から9時頃だったようにいわれています。

若者たちは、東西から六時堂前面の拝殿に押し寄せます。そして、双方の代表者各4名が背中合わせになり、全員で左右から押し合って押し切った方が勝ちになります。

東の白は生野方面の百姓、西の赤は阿倍野方面の漁師だったそうです。このため、今も白組は東から、赤組は西から登場するそうです。

この勝負がつくと同時に六時堂前に篝火がともされます。その後、数百の牛王宝印楊枝と呼ばれる柳の枝にはさんだ魔除けの護符がお堂の梁の上から群集の中に投げ入れられます。

こんどは、それを取ろうとして裸の群れがひしめきあいます。そして、持ち帰った柳の枝を水田に立てておくと、害虫がつかず豊作になると信じられていたんだそうです。

このように、どやどやの行事は、もと天王寺村の農家が五穀豊穣を祈願した名残りだったんですね。

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四天王寺について

聖徳太子ゆかりの日本最初の官寺

今から約1400年ほど前のことです。日本に渡来した仏教の採否をめぐって、聖徳太子が物部守屋と争いました。そのとき、陣中で四天王に戦勝祈願を行い、勝利したんですね。

太子はその後、587年(用明天皇2年)摂津国玉造に四天王の像を安置し、寺号を四天王寺と定め日本最初の官寺を建立したんです。

その6年後の593年(推古天皇元年)現在の地である難波荒陵(なにわあらはか)に大寺を建立し、四天王寺をここに移したそうです。

今も四天王寺には、聖徳太子創建当時の「四天王寺様式」と呼ばれる伽藍配置が保たれています。

堂塔の大半は第2次世界大戦後に、復元されたものが大多数です。しかし、広大な境内には五十以上の堂塔伽藍があって、その中には国宝や重要文化財が多数収蔵されています。

どやどやはいつ頃始まったのか

江戸中期には行われていた

四天王寺の数多くある行事の1つ、「どやどや」は、元旦から始まる修正会の14日の結願日に行われる行事です。

最も盛り上がる魔よけの護符である牛王宝印を奪い合うという風習は、1796ごろに著された『摂津名所図会』には記載があるそうです。

そこには、「修正会 正月元旦より十四日まで六時堂にて行はる」とあり、また「正月十四日の夜、堂前にて篝火をてらし参詣の人、牛王の札を争ひうくるなり」ともあります。
そして、法要が終わると内陣から僧が柳の枝に護符をつけて出し、参拝者が争って奪い合う姿が描かれているそうです。

農家ではこの護符を田畑に立てると害虫の被害に遭わないといわれており、魔よけの護符を奪い合う風習は江戸時代中期には定着化していたようです。

現在のどやどやは午後2時半頃から4時頃まで行われますが、昔は酉の刻(午後6時前後)から法要が始まって、護符が投じられるのは戌の刻(午後8時前後)頃だったそうです。

参加者の減少で、学校行事に

最近の「どやどや」は、混乱を避けるために、午後2時頃から始めて、参加者も特定の生徒と教職員に限定して行われています。

また、事故防止のという意味もあって、楊枝は使わずに、護符である御札だけがばらまかれているそうです。

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