とっても幻想的で、思わずも取れてしまう霧氷や樹氷。
木々に白い花が咲いたように見える、厳冬期ならではの自然現象ですね。
これは、氷点下の環境で冷却された霧や水蒸気が、風で樹木などに吹き付けられて氷となって付着したものです。
この記事では、霧氷と樹氷の違い、できる仕組み、楽しめる場所を紹介しています。
幻想的な霧氷が人気
実は、霧氷はいろいろなものの総称なんです
白色や半透明で結晶構造が顕著な氷層の総称ということになるそうです。
生じ方によって樹氷(じゅひょう)、祖氷(そひょう)、樹霜(じゅそう)の三種類に分類されています。
さらに、ほぼ透明な付着氷は雨氷(うひょう)といいます。
簡単な見分け方としては、細かい粒で白く柔らかいものが樹氷、粒が大きくて固く、半透明近いものが祖氷、方向性がなく四方八方に伸びているのが樹霜となり、これらをまとめて霧氷なんですね。
ぜひ見てみたい霧氷テラス
星野リゾート トマムで体験
山麓から雲海ゴンドラで13分。標高1088メートルその先に広かる神秘的な景色こそ霧氷テラスです。普段は雲海テラスとして営業していますが、冬の期間限定で霧氷テラスへと変わります。
霧氷が様々な角度からライトアップされ、冬の夜ならではの幻想的な光景が広がります。自然のものとは思えない場所に立たされたあなたは、きっと言葉を失ってしまうことでしょう。
静寂に包まれた中で聞こえるのは雪を踏みしめる音、人々の会話は広大な大地の闇夜にかき消されます。
ただただ光に照らされた霧氷、時にはダイヤモンドダストが見える絶景は家族の思い出作りにはもちろん、恋人との雰囲気づくりにも最適です。
目の前に広がる夜の絶景に誰もが圧倒され、目を輝かせて息と一緒に声も漏れるお勧めスポットです。
樹氷とは
霧氷の一種
先ほどの説明にもありましたが、霧氷の一種になります。
過冷却の水滴が、樹木などに吹き付けられ凍結してできた氷をいいます。山腹の樹木に水滴が凍り付き、さらにその樹木が氷と雪で覆われ大きくなった状態です。
霧氷の一種で気泡を多く含むため白色不透明で脆いです。-5℃以下の気温のときに風のあたる方に大きく成長します。
宮城県・山形県境の蔵王山の樹氷はとくに有名で、“スノーモンスター(アイスモンスター)”とも呼ばれています。
蔵王高原にはオオシラビソという常緑針葉樹が自生しており、この機に樹氷ができます。氷の隙間に雪が入り込み、冷えて氷と雪が固まり、さらに氷と雪がついて大きく成長します。
雪が多くもなく少なくもなく、季節風が一定方向から吹くことも蔵王の樹氷が大きくなる理由とされています。
樹氷の表面には一定方向に雪が流れ、出っ張った部分があり、この形を“エビの尻尾”と呼んでいます。「蔵王樹氷まつり」と題してカラフルにライトアップされた樹氷を見ることができます。