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生け花の基本の生け方、華道の始まりと歴史、家元の仕組みと流派

昔から女性の習い事としても支持されて来た華道。

この華道とその中身の生け花は花を飾るだけでなく心の持ち方にも影響があるそうです。

この記事では、生け花の基本、花道の始まりと歴史、流派による違いを紹介しています。

生け花にもこんなに深い世界があったのですね。

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華道というだけに到達する道がある

基本を知るだけで見方が変わる

花材の持つ役割を知る

生け花作品は、花材によって骨組みが決まります。

それぞれの花材には異なる役が与えられます。骨組みを役枝と呼びます。

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流派によって少し違う呼び名がある

池坊と草月流は3つの役枝

万物の基礎である天地人になぞらえて3つの役枝があります。

池坊

「真」「副」「体」

草月流

「真」「副」「控」

小原流では基本の役枝は2つ

「主枝」「客枝」

役割に合わせて長さを変える

役枝が3つの場合は「真」が最も長さを取ります。これが作品の芯となるわけです。

基本的な配置

⒈「真」→「副」→「体・控」の順番に生ける。
⒉上から見ると不等辺三角形になる。
⒊手前から見ると奥に「真」がくる。

役枝が2つの場合は「主枝」が最も長く、作品の中心かつ最も奥側に配置される。「客枝」は作品の中心かつ最も手前側に配置するそうです。

構成を工夫する

構成の考え方として重要なことに、アシンメトリー(左右非対称)があります。

このアシンメトリーの三角形を意識して構成するだけで生け花に動きが生まれ、表情が豊かになるといわれています。

池坊から生まれた華道

三大流派以外も活躍

現在、華道の流派は300を超えるといわれています。

その中で、代表的で三大流派と呼ばれているのは、池坊(いけのぼう)、草月流(そうげつりゅう)、小原流(おはらりゅう)の3つです。

池坊には〜流がつかないのは、元祖だからだそうです。

華道の始まり

いけばなの始まりは、6世紀の仏教伝来とともに伝わった仏前供花であるといわれています。

それが平安時代になって公家文化のなかに、鑑賞のために花を瓶にさして飾ったという記録が見られるようになります。

しかし、その当時は華道や生け花とは似ても似つかないものだったようです。

現在につながる、調和を持たせて、より美しく見せようと花を生けるようになるのは、室町時代からです。

室町時代に六角堂頂法寺の僧侶である池坊専慶が、生け花の仕組みを確立しました。

今でも、代々の池坊の家元は頂法寺に僧籍を置いているそうです。

現在の流派は、ここからさまざまに枝分かれしていったものなんです。

池坊

日本最古の流派であり、会員数も最大です。

特徴は、草花のあるがままの姿に宿る生命力と、自然の美を生かすことを理念としているといわれています。

美と和を大事にしていて、自然の美と、草木の生命が作り出す姿に和があると考えるそうです。

基本的な技法 としては、「立花」「生花」「自由花」という3つの決まった型に沿って生けていきます。

池坊の印象は、保守的で古典的ですが、生け花のなかに深い意味を見いだす流派だと言えそうです。

草月流

1927年、勅使河原蒼風によってつくられました。

華道家の父と決別して、草月流をつくったそうです。

草月流の最大の特徴は、形式にとらわれない自由です。

個性を活かし、斬新な発想を良しとします。そのため、芸術的な生け花になるわけです。

花がなくて木だけの生け花だったり、石や金属を花材として使っていたりしていて、他の生け花とは違うなと感じます。

小原流

明治中頃に、小原雲心によって作られた流派です。

雲心は盛花という新しい形式の生け花を考案しました。これが近代生け花の基礎になったといわれています。

洋花がそれまでの生け花の基本である立花の形式にはそぐわないことから、浅い器に低く盛る生け方である盛花を考案したといわれています。

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