アレルギーの仕組みに2つの説、二重抗原曝露仮説と衛生仮説の違い - 桃色の雫
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アレルギーの仕組みに2つの説、二重抗原曝露仮説と衛生仮説の違い

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みなさん、衛生仮説というものをきちんと理解されていますか。

この説は、1991年に発表された、アレルギーの原因についての仮説ですなんですね。

確かに、この説は、一般にも広く伝わり、今でも多くの人が信用していますが、決定的に認められたわけではありません。

実は、近年、新たな仮説が提唱され、アレルギーの世界はさらに解明されつつあります。

ただ、人間の生活が自然の状態から離れるに従って、アレルギーのリスクは増加しているので、問題は深刻ですね。

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衛生仮説とは

わかりやすいので、広まった

衛生仮説とは、第二次世界大戦後、急速に衛生状態が良くなり、寄生虫や様々な感染症が身の回りから消えてしまったこと、自然に触れる機会が減ってしまい清潔志向が進んでしまったことがアレルギーの増加につながったとする説です。

この説は、疫学上のデータとして発表されたものでしたが、なかなか臨床に生かすことができませんでした。

田舎に住めばアレルギーが良くなるといった話も出ましたが、なかなか実現させることが難しかったようです。そのため、今では、過度に清潔にし過ぎないようにするといった程度に捉えられています。

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要注意!食物アレルギーの発症

経皮感作の危険性について

かつて食物アレルギーは、アレルギーの原因となる食物を口から摂取することで発症するとされていました。

そのため、アレルギーの原因を特定し、それを摂取しないように注意することでアレルギーの発症を防げると思われていました。

しかし、最近は、アレルギーの原因が皮膚に触れることでもアレルギーを発症することがわかってきました。これを経皮感作と呼びます。

日本では、2005年から2010年にかけて国内で販売されていた「茶のしずく」という石鹸が大きな問題になりました。

この石鹸は、小麦由来の成分を使用していたため、小麦アレルギーを持つ人が使用すると、アレルギーを発症してしまったのです。

この問題は、国民生活センターが使用中止を呼びかけるまでになり、大きなニュースになりました。経皮感作の事例と言える事件です。

新しい学説が登場

二重抗原曝露仮説とは

経皮感作という新しい説が提唱されると、今までの食物アレルギーの原因についての考え方が大きく揺らぐこととなりました。そんな中、2008年に二重抗原曝露仮説という斬新な仮説が発表されました。

この説では、食物アレルギーは経皮感作によっておこるもので、経口摂取では起こらないとする説です。経口摂取では、通常の免疫反応が起こるものの、アレルギー反応は起こらないというものです。

そのため、従来の食物アレルギーの対策だったアレルギーの原因である食物を摂取しないという方法は効果がないということになりました。

アレルギーの原因を摂取しないという考えは、今でも広く根強く残っています。まだまだ新しい考えは広まっていないのが現状です。

本当に怖いアレルギー

アレルギー症状について

アレルギー症状で最も怖いのは、アナフィラキシーショックではないでしょうか。よく聞かれるのが、スズメバチに2回刺されると、アナフィラキシーショックを起こすというものです。

アナフィラキシーショックを起こすと、血圧の低下や呼吸困難、意識障害などの症状が出ます。最悪の場合、死に至る危険な症状です。十分に注意する必要があります。

アナフィラキシーショックは、スズメバチ以外にも、食物アレルギーなどでも起こります。アレルギーのある人は十分に注意してください。

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