ショートケーキといえば、イチゴのショートケーキを連想する人も多いのではないでしょうか。
白い生クリームにイチゴの赤色が映えて、見た目にも美しいケーキです。
しかし、何故、ショートケーキと呼ぶのでしょうか?今回は、ショートケーキの名前の由来について紹介したいと思います。
ショートケーキの名前
意外と知らない由来
ショートケーキの由来には、諸説あるそうです。そんな中でも、大別すると5つに絞られるとか。
まずは、アメリカの「ショートケーキ」と呼ばれるお菓子をヒントにして作ったという説です。アメリカのショートケーキは、ビスケットを生地に使用し、生クリームやイチゴのムースを盛って、さらにビスケットで挟むというお菓子です。
次の説は、イギリスの「ショートブレッド」にイチゴとクリームを挟んだお菓子から由来するという説です。このお菓子は、アメリカのショートケーキに似ているので、同じような説であるとも言えます。
3つ目は、「ショートタイム」の意味であるという説です。短時間で作れるからショートタイムという説と生クリームやイチゴを使用するため、日持ちしないという意味でのショートタイムという説に分かれています。
4つ目は、脆いやサクサクしたという意味の「ショート」だという説です。スコットランドの結婚式では、花嫁に
ケーキをぶつけて、1度で崩れないと縁起が悪いとされていました。
5つ目は、原料に「ショートニング」を使用しているからというものです。
どの説にも、なるほどと思わせる説得力があるので、どれが真実なのか判断に困ってしまいます。
日本式のショートケーキ
日本での歴史
日本式のショートケーキは、スポンジの上にホイップクリームを塗り、イチゴを盛りつけたものです。このスタイルのケーキを日本に広めたのは、大正時代の不二家です。
今でも、不二家のショートケーキは、大人気商品です。
ただこのケーキの発案者に関しては不明となっています。恐らく、大正時代に考えられたものではないかといわれています。
ちなみに不二家がはじめてショートケーキを販売したのは1922年とされています。
イチゴとの関係
ショートケーキのイチゴ
イチゴの旬は1月から2月だと言われています。ただ現在では、温室や品種改良の効果もあって、12月から5月くらいまでスーパーに並ぶようになりました。
イチゴ狩りも、場所によってはゴールデンウイーク頃まで楽しめます。
イチゴのショートケーキは、人気商品ということもあって1年中、販売されています。では、イチゴが取れない6月から11月まではどうしているのでしょう?
この時期は、輸入物のイチゴを使用しています。
一部の高級店では、数少ない国産イチゴを使用している場合もありますが、多くが輸入イチゴを使用しているのです。
そのため、イチゴの味が旬の時期に比べると落ちてしまいます。
ショートケーキを美味しく食べるためには、イチゴの旬を意識すると良いでしょう。
イチゴの品種について
ショートケーキに合うイチゴ
現在、日本に登録されているイチゴの品種は、約300種類と言われています。その中には、大粒の物から白い物まで様々な種類があります。当然、ショートケーキに合う品種も存在します。
「とちおとめ」は、東日本で主に流通しているイチゴの品種です。1996年に栃木県で開発されたイチゴです。甘みと酸味のバランスが良く、ショートケーキに多く使用されています。
「あまおう」は福岡県を代表するイチゴで、2005年に品種登録されました。「赤い」、「丸い」、「大きい」、「うまい」の頭文字を取って「あまおう」と名付けられました。酸味が少なくジューシーなのが特徴です。
「紅ほっぺ」は2002年に品種登録された静岡県のイチゴです。甘みと酸味が強く、イチゴの甘酸っぱさを好む人に人気となっています。果肉が硬めなので、ケーキにも最適です。