ひとりぼっち、っていうと、友達もなく、一人で寂しい、というイメージですね。
実は、この人ぼっちは漢字で書くことができて、「独り法師」と書くそうです。
ただ、この「ぼっち」を「ぽっち」というと、語源にも影響して、少しイメージが変わるのです。
この記事では、ぼっちとぽっちの違いや、ひとりぼっちが生まれた起源、名前の由来などを紹介しています。
独り法師、言い方の変化
日本語って、とても難しい
同じ意味なのに言い回しが何通りもあったり、1つの言葉なのに、何種類も意味があったり、わからなくなってしまうこともあると思います。
そのわからないが分かった時、とってもスッキリしますよね。では、日常的に使っている、”ぽっち”と”ぼっち”ですが、何が違うのか知っていますか?
“ぽっち”と”ぼっち”の語源
ひとりぼっちの語源は知っていますか?
ひとりぼっちは、「独法師」「独り法師」と書きます。ひとりぼうしという言葉が変化して、ひとりぼっちとなった、と言われています。
独法師というのは、宗派や教団に属していない、又は離脱した僧侶を指した言葉です。たった独りきり、孤独という意味で使われます。
そして、これっぽっちの”ぽっち”は、これだけといった意味があるため、ぼっちが変化して、ぽっちになりました。どちらも独法師からきた言葉なんて、驚きますよね。
“ぽっち”と”ぼっち”の違い
ぼっちが主力
独法師からきた”ぽっち”と”ぼっち”ですが、この違いは辞書を引くとわかると思います。辞書には、”ひとりぼっち”の方が、しっかり説明が載っています。
“ひとりぽっち”は、あくまでも”ぼっち”の変化と書かれていることもあるんです。では、”これっぽっち”はどうでしょう。
これっぼっちって、とても言いにくいですよね。日本語では、ハ行がバ行やパ行に、バ行がパ行に変わることもよくあることなんです。
これっぼっちは言いづらいから、ぽっちに変化した、と考えられます。
“ぽっち”と”ぼっち”の使い方
語源や意味を知ればわかる
言葉の使い方は、語源や意味を知るとわかりやすいです。ひとりぼっちは独法師から、というのは聞けばなんとなくわかりますよね。
“ぽっち”は主に、小さな突起や点といったものを指す言葉です。また、これっぽっちの様に、限られ少ない数を指す言葉でもあります。
これだけでは少ない、たったこれだけ、という意味で使われます。ひとりぼっちの”ぼっち”は、人に対して使われる言葉で、ぽっちは数量を表す時に使う言葉です。
どうだったっけ?とわからなくなった場合は、思い出してみてください。調べれば調べるほど、日本語って奥が深いですよね。
ぼっちとぽっちは法師からきた言葉、ぽっちは人を、ぽっちは数を表す言葉、一度意味を知ると、覚えやすいですね。
“ぼっち”と”ぽっち”を使い分ける際には、少し意識してみるといいかもしれません。