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クレパスとクレヨンの違い、素材と使い道、仕上がりの特徴と由来

子供の頃から当たり前のようにあったお絵かき道具、クレパスとクレヨンですね。

硬さが違うな、とか、描いた線の様子が違うな、とか知っているようでよく知らないクレパスとクレヨンです。

ところで、クレパスが日本生まれだったということ、知っていましたか。

そして、歴史的にはクレヨンの方が古く、商品化されたのはフランスです。

この記事では、それぞれの素材や仕上がりの特徴、誕生の由来を紹介しています。

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独特の味のあるクレパス画

子供のお絵かきとしても愛用されるクレヨン

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クレパスとクレヨンの違い

それぞれの特徴

クレパスの特徴

クレパスは柔らかいので、伸びがよく、塗りつぶしも簡単にできることから、プロもスクラッチ技法や重ね塗りなどに使います。
とても幅広い絵画表現が可能な画材だということです。

オイルの量が多く、一般名称としてはオイルパステルといいます。

クレヨンの特徴

クレヨンは硬質なので、どちらかといえば線を描くことに適しているようです。

色を混ぜたり、重ね塗りをしたりといった技法には適していません。ただ、描いた後ベタつかないので、綺麗に仕上がります。

それぞれの長所を生かした使い方

クレヨンは、硬質なので手が汚れにくく、折れにくいのが特徴です。そのため、幼児が使用するのにも適しているようです。

クレパスは、様々な手法の絵画の描写ができるので、幅広い年齢の人に使われています。ただ、柔らかく、折れやすいので、幼児には不向きです。

クレパスとクレヨンの歴史と特徴

どちらも絵の具を使いやすくしたもの

クレパスの誕生

クレパスは、1925年に櫻クレイヨン商會、今のサクラクレパスの前身の会社が開発したものです。

実は、クレパスは、クレヨンの定着性の良さと、パステルの混色のしやすさといったそれぞれの長所を生かしていると言われています。

パステルのように自由に混色ができます。それに加えて、クレヨンのように、描画後に後処理をしなくていいし、さらに油絵具のようにべっとり塗れるので画面が盛り上がるように使えるというものです。

このような視点で、試行錯誤を繰り返し、クレヨンとパステルのいいとこ取りのクレパスが誕生しました。

クレヨンの歴史

クレヨンの語源は、フランス語の「白亜」の「Craye」に、「小片」を意味する「-on」をくっつけたものです。

クレヨンの起源は古く、ギリシャ時代に作られたアンコスチックという絵の具だそうです。

顔料に蜜ろうと樹脂を混ぜて、使用するときに熱を加えて溶かして使いました。

アンコスチックは、手間がかかるので、次第に使われなくなり、9世紀頃には下火になってしまいます。

19世紀末にフランスで棒状の描画材料としてCrayonsが誕生し、アメリカに渡って量産されます。

日本には、アメリカから1917年頃に輸入されたと言われています。

その後クレヨンは、1925年には尋常小学校1学年の図画教材に採用されて、低学年の描画材料として定着していったのです。

クレヨンは硬いので使いやすく、紙に色がしっかりと定着して、手がべたつかない、という長所を持っています。

逆に、線描写には向いていても、色をのばすことが出来ないので、面描写ができないという欠点があるのです。

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