1月の睦月は、雨水を含む旧暦の月名、季節感あふれる呼び名の数々 - 桃色の雫
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1月の睦月は、雨水を含む旧暦の月名、季節感あふれる呼び名の数々

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正月になると、親しい者が集まるという習慣が昔からありました。

これを「睦み合う」と言って、そこから『睦び月』のように呼ばれるようになったと言われています。

この記事では、1月の呼び名の由来と、それ以外の他の呼び名、旧暦と新暦の関係を紹介しています。

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旧暦の睦月は生活感たっぷり

時期は二十四節気が関係しているらしい

旧暦の正月のことなので、今で言えば、1月末から2月にかけてです。今の正月では時期がずれてしまいます。

それは、まあ、当然のことです。旧暦そのものは月の満ち欠けを元に作った暦です。二十四節気は太陽の動きを元に作った区切りです。

太陰暦の弱点を補う二十四節気

では、1月=睦月は二十四節気では何処にあたるかと言えば、大寒~立春~雨水の部分ですね。

しかし、これが睦月ではありません。あくまでも、睦月は新月から新月の所ですから、1月末から2月末当たりになっています。

要するに、太陰暦の持つ、季節感のずれを、二十四節気を用いることで補ってきたんですね。

というわけで、結論から言えば、こうなっています。「睦月は雨水を含む月」ということになっていたんです。これを中気といいます。

そして、季節の行事は二十四節気を元にすることで季節に合わせることとし、月日の読みはそれに何となく合わせてきた、というのが実情みたいです。

一番正しいのは、二十四節気

二十四節気は太陽の動きを元に作ってあるので、季節感はバッチリなんです。ところが、太陽暦も太陽の動きを元に作ってあるのに逆に季節感がずれてしまいます。

それは、太陽の動きはあくまでも位置の問題であって、太陽から受ける光が地球の気候に与える影響は、約2ヵ月ほどずれてしまうんです。

たとえば、12月の冬至が昼の時間が一番短いはずですね。ところが、一番寒い時期は1月末から2月になる。

二十四節気はそのずれを見事に解決しています。ちなみに大寒は新暦では毎年1月20、21日頃になります。

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睦月以外の1月の呼び名は

睦月はあくまでも一般的な呼び名

1月の睦月は、雨水を含む旧暦の月名だと言うことがわかりましたね。ということで、それに合っておりさえすれば、睦月以外の呼び名もぜんぜんよかったわけです。

ということで、実際にも、たくさんの呼び名が残されています。今の太陽暦の「順番月」よりも季節感が満ちていて、日本らしいと思いませんか。

・諏月

「諏」には、「集まって話し合う」という意味ですね。親戚や友人、知人が集う月ということを意味します。

・華歳

年の始めを華やかに表現したものです。

・甫歳・甫年

「甫」には「苗を育てる平らな畑」という意味があるんですね。稲の栽培を始める月ということですね。

・建寅月

昔の中国では、北斗七星の取っ手の先が北を指す11月を 「建子月(けんしげつ)」と呼び、十二支の最初としていたんですね。その順番でいうと、12月が「建牛月」、1月が「建寅月」になるわけです。

・泰月

「天下泰平」の「泰」ですね。

・孟春

「孟」には「はじめ」という意味があります。「孟秋」や「孟冬」という言葉もあるそうです。

・献春・献歳

「献」には「進む」という意味があります。春や歳が進み来るということだそうです。

・肇歳

「肇」にも「はじめ」という意味があり、その年のはじめを指すわけです。

この他にもいろいろな表現が残っています。どれも、季節感漂う呼び名です。
・霞初月(かすみそめつき)
・暮新月(くれしづき)
・太郎月(たろうづき)
・年端月(としはづき)
・子日月(ねのひづき)
・初春月(はつはるづき)
・初空月(はつぞらづき)
・早緑月(さみどりづき)
・諏月(すうげつ)
・正月(しょうがつ)
・端月(たんげつ)
・嘉月(かげつ)
・華歳(かさい)
・発歳(はつさい)
・甫歳(ほさい)
・始和(しわ)
・本の月(ほんのつき)
・萌月(もゆつき)
・王月(おうげつ)
・元月(げんげつ)
・むつび月(むつびづき)
・建寅月(けんいんげつ)
・初月(しょげつ)
・眤月(むつき)
・陬月(むつき)
・泰月(たいげつ)
・三微月(さんびづき)
・初春(しょしゅん)
・新春(しんしゅん)
・子春(ししゅん)
・上春(じょうしゅん)
・王春(おうしゅん)
・開春(かいしゅん)
・献春(けんしゅん)
・首歳(しゅさい)
・初歳(しょさい)
・肇歳(ちょうさい)
・開歳(かいさい)
・方歳(ほうさい)
・芳歳(ほうさい)
・献歳(けんさい)
・主月歳(しゅげつさい)
・歳首(さいしゅ)
・歳始(さいし)
・甫年(ほねん)
・青陽(せいよう)
・孟陽(もうよう)
・正陽(せいよう)
・初陽(しょよう)
・孟陬(もうすう)
・履端(りたん)
・大簇(たいそう)
・解凍(かいとう)
・月正(げっせい)
・実月(むつき)
・孟月(むつき)
・初見月(はみづき)
・祝月(いわいづき)
・歳首月(さいしゅづき)
・陬月(すうげつ)
・生月(うむつき)
・萌月(もえつき)
・最月(もつき)
・本月(もとつき)

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