血液透析と腹膜透析の仕組みの違い、メリットやデメリットがある! - 桃色の雫
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血液透析と腹膜透析の仕組みの違い、メリットやデメリットがある!

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腎臓の病気の怖さをどのくらい理解していますか。

実は、慢性腎臓病になり、回復の見込みがないと判断された時に、なしうる治療法は3通りしかないのです。

それは、血液透析と腹膜透析と、腎移植です。

この記事では、慢性腎臓病によって行われる透析の種類と仕組み、違いと方法を紹介しています。

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慢性腎臓病の先に見えるもの

透析の必要性を理解する

慢性腎臓病という病気は、タンパク尿が3カ月以上継続している場合や、腎機能障害が3カ月以上継続している場合に診断が下されます。

透析の仕組みと原理

血液透析は、血液と透析液という液体の間に半透膜という水分とごく小さな物質のみを通過する膜をおき、そこを介して、水や物質の移動を行うことで、毒素を除去し不足物を補充する治療法です。

また、透析には大きく分けて2つあります。

血液透析

透析器を介して血液をきれいな状態に戻す方法で一般に透析といえばこれを指します。全体の約97%がこの方法を使っています。

腹膜透析

おなかにカテーテルを挿入して、透析液を出し入れします。そこで血液中の老廃物や余分な水分を除去する方法です。

血液透析の準備段階

一般的にシャントといわれるものに当たります。

まず、腕に血液の出入り口になるバスキュラーアクセスを作ります。

その後、内シャントと呼ばれる動脈と静脈をつなぐ手術を行って、静脈に多くの血液が流れるようにするわけです。

血液透析の仕組み

腕の血管に血液を取る側、これを脱血と言い、返す側これが返血になります。この2本の針を刺して、血管と透析機器をチューブでつなぎます。

血液ポンプを使って血液を体外へ送り、取り出された血液をダイアライザーと呼ばれる浄化器に通して老廃物や余分な水分を透析液に移します。

その後、きれいになった血液を返血の血管から体内に戻すわけです。この一連の流れを循環させながら行うのが透析になります。

1回の血液透析にかかる時間はおよそ4〜5時間、一般的には週3回行うことになります。

ダイアライザーは腎臓の代わり

ダイアライザーは、血液中の老廃物や余分な水分、電解質を透析液へ移します。いわばろ過装置になり、腎臓の糸球体と同じ働きをするのです。

ダイアライザーでは、血液中に含まれる老廃物や電解質であるカリウムやリンなどとともに、余分な水分が通り抜けて、透析液側へ移動します。

逆に、カルシウムや重炭酸イオンなどは補充します。この結果、血液がきれいになり、食欲低下や倦怠感、呼吸困難といった症状が改善されます。

腹膜透析の仕組み

おなかの中には腹膜という膜があります。この表面には毛細血管が網の目のように分布していて、この腹膜を透析の装置として利用できるのです。

まず、腹膜透析をはじめるために、透析液を出し入れするためのカテーテルという細いチューブをおなかに埋め込みます。

カテーテルを通して腹腔内に体よりも濃度が高い透析液を注入します。

その透析液を一定時間入れたままにしておくと、腹膜の細い血管を介して、血液中の老廃物や不要な尿毒素、電解質などが透析液の中に拡散、移動するのです。

さらに、透析液と血液には濃度が違うので、浸透圧の差が生まれ、過剰な水分も徐々に透析液側に移動していくのです。

腹膜透析はおなかからチューブが出ているので、感染に注意が必要です。また、腹膜は長期間使用すると劣化するので、腹膜透析は5〜6年が限度だといわれているそうです。

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それぞれの透析方法のメリットデメリット

状況によっては制約が多いことも

血液透析のメリット

・週3回の透析時は病院任せになれる。
・透析さえすれば、社会生活は普通に送ることができる。

血液透析のデメリット

・血液透析は48時間分の腎臓の働きを、1回4時間程度という短時間で代替するので、体の状態が急激に変わりやすい。
・ナトリウムとカリウムの取りすぎに注意が必要になる。

腹膜透析のメリット

・毎日自宅で行えるので、体の状態が急激に変わることがない。
・通院も透析薬剤・資材の処方を受けるために月1回程度だけで済む。

腹膜透析のデメリット

・毎日自分で行わなければならず、透析液の交換などに縛られる。
・管理がおろそかになると、感染症や尿毒症、腹膜炎などのリスクが増える。

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