大相撲の番付ってなんかややこしいですね。
しかし、番付表の見方がわかれば、番付のこともわかるんです。
実は、あの番付は、力士の階級を表しているんです。力士だけでなく、行司、理事、監事、委員、主任、年寄、審判委員、若者頭、世話人、呼出しといった役の名前も記載されています。
そういうわけで、力士の階級については、わかるとわからないでは大相撲を見る楽しみが変わってきます。言い換えれば、番付がわかることは相撲を楽しむことにつながると言えます。
この記事を読んで、大相撲を楽しむための基礎知識を手に入れましょう。
まず、力士の番付は十段階
幕内、平幕、幕下、ややこしい?
まず、テレビで放映されるのは、幕内と言います。これは、横綱、大関、関脇、小結の4階級と前頭という役を持つ力士で構成されます。幕内は40人で前頭は役力士以外になります。
十両は10枚目ともいい、東西13人ずつです。ここまでが関取です。その下の幕下からは力士養成員と言われ、給料が出ません。結婚もできないということです。
力士養成員は多くの人が所属します。まず、幕下は東西60人ずつ、合計120人います。次に、三段で東西100人ずつ、合計200人です。序二段は約350人、序の口で約100人います。
まとめてみましょう。
・横綱 最高の地位。いなくてもいいそうです。
・大関 2番目に優秀な地位です。必ず1名はいます。
・関脇 東西に必ず1名はいます。
・小結 東西に必ず1名はいます。
・前頭 東西最大16枚目までで最大32名。
・十両 東西13枚目まで26名。正式には「十枚目」と言います。
・幕下 東西60枚目まで120名。
・三段目 東西100枚目まで200名。
・序二段 約350名。
・序ノロ 約100名。
東と西、力の差は?
行事を見て、右の方が東
同じ番付の場合、東方力士が上位になります。その割り当ては前場所の成績によって決まります。
前場所が同じ勝ち星の場合は、その前の成績をみて決めます。そういった番付は番付編成会議で決めることになっています。
取り組みは、番付だけでなく、各力士の力の差を見極めるために場所中に決めていきます。
番付を決める要素は何?
場所中の相撲を見て、総合的に決める
番付を決める要素は次の4つです。
・勝ち星
・相撲内容
・それまでの番付
・他の力士の成績
勝ち星
いくつ勝てばいくつ番付が上がるといった明確な基準はないそうです。基本的には勝ち越せば番付は上がり、負け越せば番付が下がります。
相撲内容
同じような勝ち星の場合は、それぞれの力士の取り組みの内容が判断材料になります。要するに役力士から勝った方が、平幕よりも評価されるというわけです。
それまでの番付
どれだけ番付が上下するのかは、それまでの番付が基準になるのです。いくら前頭15枚目の力士の方が勝ち星が上でも、前頭6枚目の力士より上の番付にはなりません。
他の力士の成績
番付が上の力士に勝ち越した力士が多いときは、番付はあまり上がりません。また、前頭筆頭で、勝ち越しても、役力士が全て勝ち越したら昇進できる番付がないわけです。