両親のうち、どちらかがくせ毛=天然パーマの場合、産まれてきた子の髪がくせ毛になる確率はとても高くなるそうです。いわゆる、優性遺伝ですね。
実は、この遺伝はそんな単純じゃないそうで、もっといろんな要素も絡むので、単純にはいかないそうです。
例えば、かつて、地球が極寒のとき、ストレートの体毛では、寒さはしのげなかったのです。
そのため、空気を体にまとうことができる、縮れた体毛が有利になり、その遺伝子が、現在も伝わって、毛を縮れさせる遺伝子が残っているのでは、というわけです。
この記事では、くせ毛の仕組み、遺伝以外にもある原因、くせ毛のうねりを改善する方法などを紹介しています。
遺伝は仕方ないにしても、やり方によっては、少しでも改善できるということは事実なので、諦めないようにしましょう。
くせ毛が遺伝する理由
日本人は生まれつきくせ毛の人は少ない
生まれつきという人は、遺伝と言うことになります。しかし、日本人はくせ毛の遺伝は比較的少なく、約90%は直毛だと言われています。
となると、くせ毛は全体の1割ということになりますが、そうでない人の方が圧倒的に多いと思います。
ということは、多くの方のくせ毛は元は直毛だったのにクセが後からついてしまったと言うことになうわけです。
くせ毛になる、本当の原因
じつは、くせ毛というのは、髪の毛そのものがうねっているのではなく、頭皮にある毛包という毛が生えてくる部分が曲がってしまっているのが原因なんです。
毛包が曲がっているせいで、髪の毛の断面が綺麗な円形の髪ではなく、楕円形の髪が生えてきてしまうわけです。
これがくせ毛の原因で、最初は曲がっていなかった毛包が曲がってしまったことが元の原因なのです。
頭皮が受けるダメージが原因に
頭皮がダメージを受けると、毛穴の奥にある毛包までダメージを受けて、曲がってしまうそうです。
ようするに、くせ毛の原因の一つは間違ったヘアケア、ヘアカラーやパーマなどによって受けてしまった頭皮に起こったダメージなのです。
また、ダイエットなどで食生活が偏っていたりすると、髪を作る細胞まで栄養が行き届かず、髪が細く、くせ毛のようになるそうです。
さらに、思春期を過ぎてからのくせ毛は、女性ホルモンの影響が大きいといわれています。
子供のときの柔らかい髪が大人の硬い髪に変化するときに、それまで気にならなかったくせ毛が次第に強く出てくるのです。
頭皮へのダメージや生活習慣によるくせ毛は、きちんとケアしたり、生活を見直せば何とかできるということです。
大変なくせ毛の手入れ
くせ毛を放置すると、1日気が重い
朝起きたら、髪の毛は爆発。そこにドライヤーをあてて格闘すること約30分。そんな手入れを毎日続けることに疲れ果ててしまいます。
うねって曲がった髪の毛を、まっすぐにしようと、髪に高熱の風をあてて、ブラシで引っ張るわけです。
また、ヘアアイロンで髪のうねりを伸ばしてみたら、ストレートの髪になるにはなったものの、髪が傷んでパサパサになってしまったりするのです。
思い切って、縮毛矯正をかけると、確かに綺麗なストレートの髪になりますが、それも1ヶ月くらいまでです。
根元から生えてくる髪は、もちろんくせ毛です。リタッチを繰り返していると、どんどん髪が傷んできて、切れ毛や枝毛がたくさん出てくるのです。
くせ毛を改善する方法
頭皮から改善することが重要
くせ毛は治らない、という固定観念は捨てなければなりません。くせ毛対策をくせになった髪の毛に対してやっているうちは、堂々巡りです。
そこでやっている対策は、ブロー、ストレートアイロン、縮毛矯正、ストレートパーマ、癖毛用シャンプー、とすべて髪の毛に対する対策です。
くせ毛を治すことで重要なのは、頭皮からストレートの髪にすることなのです。ようするに、生えてくる前に頭皮を治すのです。
頭皮を治せば、そこからストレートの髪の毛が生えてくるようになる、といった感じが本当の対策です。
くせ毛の原因は頭皮にあります。髪の毛が生えてくる場所に問題があるから、はえてくる髪にも問題が起こるわけです。
ようするに、くせ毛が出るのは、生えた後ではありません。頭皮から出る時点で、すでにうねっているということなのです。
では、治すにはどうしたらいいのでしょう。まず、次の対策は全て行って、それによって、生活習慣改善、体質改善を目指します。
・頭皮マッサージを行う
・良質なシャンプーで髪を洗う
・健康的な生活を送る(喫煙、飲酒はやめる)
・必要な栄養をとりいれる
・有害なものは身体に入れないようにする
・便秘にならないようにする
・睡眠をしっかり取る
こういったことはあたりまえのように聞こえますが、頭皮だけを改善しようとしても、効果はなかなか出ないのです。