最近、ネットゲームにはまってしまって、抜けられなくなり、昼夜逆転してしまう、といった話聞いたことありますね。
もはやこれは、ネットゲーム依存症だと考えてもいいかと思います。
依存症はそれがないと極端に不安で不快になるので、きっとゲームがない状態が苦しくて仕方がないことが起こっているのでしょう。
この記事では、ネットゲーム依存症の怖さ、原因、世界中で起こる問題、そして、WHOも病気と認定しているという現実を紹介しています。
自分で抜けるのは難しいでしょうが、人生を狂わせるのはもはや間違いないので、周りの人の協力も得て抜け出すしかありません。
ネットゲーム依存症に陥るこわさを理解しよう
ネットゲームで依存症になるわけ
ネットゲームは従来のTVゲーム機と違って、内容や課題が更新されていき、クリア終了というものがなくなってしまいます。
そのために、際限なくゲームにはまってしまう危険性があるといわれているんです。韓国などでもネットカフェで長期滞在し、プレイし続ける生活から社会問題化しているそうです。
抜けにくいネットゲームの仕組み
かつてのTVゲーム機は、敵や味方は自動プログラム操作だったんですが、ネットゲームでは回線をはさんで、現実のプレーヤーが意思を持って味方をプレイするわけです。
このため、仮想のゲーム空間の中でありながら、プレーヤー同士がプレーヤー仲間になっていき、自分の意思で、抜けにくくなってしまうんですね。
世界中で問題化しているネットゲーム依存
実際はアルコールやギャンブル依存症と同じ
このネットゲーム依存症は、インターネットそのものではありません。たしかに、インターネットそのものにも、SNSなどで依存症は起こると言われています。
しかし、インターネットを利用したネットゲームに熱中するあまりに、これらゲームに過剰な依存状態になってしまうんです。
すでに規制に乗り出している国々
依存症の増加や、青少年のネットゲームでの生活の乱れなどから、中国、韓国、タイ、ベトナムではプレイ時間が規制されているそうです。
ところが、日本ではそういった規制はありません。ネットゲームに没頭する時間から、通常のゲームでは生じないゲーム依存症が発生しているといわれています。
すでに、韓国や中国では、10代や20代の人間が寝食を忘れてゲームに熱中するあまりに、過労死してしまうという事件は起こっています。
依存症が人生を狂わせてしまう
もう、それ以外のことが見えない状態かもしれない
人には好きなモノやコトがありますね。いいかえれば、何かしらに依存しているともいえます。
しかし、それが行き過ぎて、日常生活や健康に悪影響を及ぼすようなら、それは、病気であって、依存症という状態だと言えるのです。
ネットゲーム依存症は増え続けている
とくにネット依存症は若者の間で問題となっています。2015年時点での厚生労働省研究班の調査では、疑いのある中高生は全国で推計52万人にものぼっていました。
依存症とはどういうことを言うのか
「依存症」とは、日常生活に支障をきたしているのにもかかわらず、酒や薬物の使用・ギャンブル・買い物などがやめられず、自力では解決できない状態だそうです。
自分の生活を脅かしているにも関わらず、やめることのできない、不健康で、とらわれた習慣であるということなんです。
こうした状態のことを、英語ではアディクションといい、依存を対象別考えるのではなく、そのような状態になっていることを広く捉えた概念です。
世界的にも病気として認定
ゲーム依存症を「ゲーム障害」に格上げ
世界保健機関(WHO)は2018年に国際疾病分類「ゲーム依存症」を記載しました。ゲームを行う事が深刻な健康被害に結びつく状態を定義しています。
ゲームの優先度が人生の他の興味の全てに優先する状態にまで拡大した場合を指すとしています。
日本でも正式な疾病と認識されることで規制や治療などの面で少なからぬ変化が起こってイクと考えられています。
若い世代がネット依存症に陥ると、睡眠時にでる成長ホルモンが出にくくなり、体の発育が遅れると、その危険性が指摘されているんですね。
また、ネットゲーム依存の治療で一番大事なことは、本人の気持ちが変わるまで支えることだと言われています。