青紫色の花の色が印象に残る花、ふつう、ムスカリと言えばこの色を思い浮かべる人が多いでしょう。ほかに水色や白などもあり、最近はピンクの品も品種もできました。
原産は、ヨーロッパ南部、東部、コーカサス地方などです。植え付けの適している時期は秋です。
別名が「ブドウヒヤシンス」といわれるように、ヒヤシンスの仲間です。
地植えでも、鉢植えでもどちらでも栽培できます。また、水耕栽培も楽しむことができるそうです。
この記事では、ムスカリの種類、育て方、花を咲かせるコツ、開花後のことを紹介しています。
花壇の仲間にぜひムスカリを加えてくださいね。
ムスカリの種類
いろいろな色がある
ムスカリは鮮やかな青紫色の花が春の花壇を彩るイメージですね。チューリップなどほかの花を引き立てる名脇役を演じてくれます。
とても丈夫で、育てやすい球根です。花壇の縁取りやマッス植えなどに向いています。
主な原種、園芸品種
1.レディブルー
淡青色
2.ピンクサンライズ
淡桃色
3.グリーンパール
淡黄緑色
4.プルモーサム
赤紫色で羽毛状の花。羽毛ムスカリ、ハネムスカリと呼ばれます。
ムスカリの育て方
植えつけ時期
ムスカリの球根の植え付け適期は、10月~11月です。ただし、10月に植えると、葉が長く成長してしまい、花の見栄えが半減するといわれています。
というわけで、球根は、11月上旬~中旬までに植えるほうが、葉の長さを抑えられて、花がきれいになります。
ムスカリは、弱アルカリ性の土を好みます。事前に、土壌酸度測定液であるアースチェック液で酸性度を調べます。酸度を弱アルカリ性にするには、苦土石灰を適量施します。
球根は、深さ4~5cmぐらいの植え穴を10cm間隔に掘って植えつけます。この位の距離が一番花の見栄えがよくなるようです。
水やりの方法
花壇植えでは、秋の植えつけの時から根が張るまでの約1か月間が大切です。土が乾いたらしっかり水をやります。
それからは、ひどく乾いたとき以外は、とくに水やりは必要ないでしょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷり水をやります。
肥料
庭植えの場合、よほどのやせ地でないかぎり肥料は必要ありません。ただし、開花後に追肥を施しておくと球根がより大きく太って、芽数もふえます。
病気と害虫
病気では白絹病にかかります。水はけが悪いと、白い糸のようなカビが生える病気です。石灰分を与えておくと予防になります。害虫はほとんど見られないようです。
作業
花がらは切り取ります。そのほうがすっきりするので見栄えがよくなります。植えっぱなしにすると、秋に葉が伸びて草姿が乱れるので、開花期に見苦しくなります。
早春の早い時期に一度短く刈り込みます。また、6月ごろに掘り上げて晩秋に植えつけるのもいいようです。
ムスカリを毎年咲かせるコツ
毎年楽しむためのポイント
6月頃になると、葉が黄色く枯れてきます。そのころに、球根を土から掘り上げ、球根を風通しの良い場所で陰干しします。
葉が枯れたら取り除き、球根だけを風通しの良い場所に保管します。そして、翌年の秋の植え付けの時期に植えたらいいわけです。
もし土の中に球根を植えっぱなしにするという人は、寒い冬を越すことができません。鉢ごと室内に入れます。
開花後の手入れ
花が終わったら、花がらと花茎を取り除きます。お礼肥えを施します。粒状の肥料がいいでしょう。7月上旬には葉が黄色くなるので、球根を掘り上げの時期です。