高校野球でタイブレークを見て、これ何?と思った人多いでしょうね。
実は、タイブレークは、ほかの競技、テニス、ソフトボールなどでは当たり前ですし、少年野球でも早くから取り入れていました。
なぜなら、競技が長引くことのデメリットの方が大きいとみんなが思ったからです。
勝敗を早く決める、ということは、見る人に取ってもメリットがありますが、競技者はその対策をしっかりしないと不利になるようです。
プロ野球にタイブレークは導入されるか?
まず注目されるのが高校野球
タイブレークって、テニスの試合やソフトボールの試合で有名になりましたね。最近では、WBCの試合で行われたので、それで知った人もいるかなと思います。
さて、野球のタイブレークについては、少年野球や軟式野球ではごく普通のルールになっています。40年以上も前から少年野球の大会では採用されています。
大学野球に採用されたこともあって、残るは公式の高校野球とプロ野球だけです。ということは、もうすでに、タイブレークが主流なんですね。
WBCなど大きな大会で採用されているルールもじつは、いくつかあるタイブレークルールのひとつです。
だから、1つのルールを知っていたとしても、大会が変わると、全く状況が違うので注意が必要です。
軟式野球や少年野球では、公式規則として、延長方法やタイブレークの方法が決められています。
タイブレークルールは確認してから観戦しよう
それぞれの大会において、ランナーが、ワンアウト満塁か、ノーアウト満塁か、はたまた、ワンアウト2、3塁なのか全然違いますからね。
また打順も試合の続きでタイブレークに入るのか、一番バッターから入るのか、はたまた好きな打順が選べるのか、違いすぎますよね。
どのルールも目的は決着がつきやすいようにして、いろいろなデメリットを解決するためです。したがって、点が入りやすく、また試合が長くならないようにしているんです。
タイブレークに入ったら駆け引きは別物
タイブレークは後攻が有利?
これは先行側の得点に合わせて作戦が立てられるからだそうです。しかし、先行側が大量点を取ってしまえば、話は別です。
大量点に守られて、守備は定位置で、少しの得点は気にせず、思い切ってプレーできるからです。
そういった、ことも1つのパターンで、さまざまな状況が起こるので、戦術をたてるベンチワークが重要になってくるのです。
草野球や少年野球でタイブレークを見る時は、ランナーがどのような設定からスタートするかも見どころになるでしょう。
満塁という場面は、スクイズされにくいし、ホームがフォースアウトになるので、守りやすいのです。
内野も前進守備にすることでダブルプレーで0点に抑えられたりします。満塁ではないルールだと、フォースアウトやダブルプレーが取りにくくなります。
見事打たれた時は仕方ありませんが、ミスをすると、タイブレークは直接点につながります。
普段からそういった局面を考えて練習しているチームが結局は勝つのかも知れません。
いろいろなパターンのタイブレーク
少年野球はワンアウト満塁、軟式野球はノーアウト満塁
少年野球のタイブレーク実施細則では、中学生は延長8回から、小学生の部は延長7回からが基本的なタイブレークパターンです。
決勝戦など、特別な場合もあります。
「両チームの得点が等しいとき、以降の回の攻撃は、一死走者満塁の状態から行うものとする。」と定められています。
打者は、前回正規に打撃を完了した打者の次の打順の者になり、走者は、打者の前の打順の者が一塁走者、一塁走者の前の打順の者が二塁走者、同様に三塁走者が出ます。
大人の硬式野球のルール
社会人野球などの延長戦のルールは、9回を完了して同点の場合は、回数は、最長12回まで、3時間30分を経過した場合は、新しい延長イニングに入りません。
これを終了しても同点のときは、タイブレーク方式になります。このとき、ノーアウト満塁で、打順は続きで、前回の最終打者を一塁走者とし、二塁、三塁の走者は順次前の打者です。
1回で決まらないときは、更に継続打順でこれを繰り返すとなっています。
大学野球も謎のルール、WBCはわかりやすかった
WBCの場合
WBCでは、延長11回に入ると、タイブレークのルールが適用される陽になりました。。
延長10回は、普通のゲームで、延長11回は、タイブレークに入ります。ノーアウト、1.2塁という場面で、スタートします。
1塁、2塁ランナーは、打席に入る打者の、前の打順2人がランナーとなります。
大学野球の場合
大学野球のタイブレーク規定は少し奇妙です。まず、9回の攻撃を完了し、両チームの得点が等しいとき、はタイブレークになります。
そのときは1死走者満塁の状態から行いますが、攻撃を開始する打順を選択することができることになっています。
両チームは、メンバー交換時に渡す選択打順申告用紙に打者、走者を記入し、タイブレーク開始前、両チームの監督は本塁上に集まって用紙を出します。
走者は、記入した打者の前の打順のものが1塁走者、1塁走者の前の打順のものが2塁走者、2塁走者の前の打順のものが3塁走者になります。
以後も延長回が続く場合は、継続打順でタイブレークをします。これは、走者を選べるという意味でもすごいルールです。