自動車を運転していて、スペースを譲ってもらったりすると、ハザードランプを2回くらいつける方法があります。
これは、最近広まった方法で、「サンキューハザード」と呼ばれていますが、実はあれ、非公認だそうです。
したがって、公式的には、間違いということになります。ただ、ドライバー間のコミュニケーションツールとしてハザードランプを使うようになったわけで、暗黙の了解ということになるようです。
この記事では、ハザードランプの本来の意味と使い方、そして、「サンキューハザード」もいいけど、本来の使い方を知っておくことの大切さを紹介しています。
安全が全てに優先するわけで、当たり前の使い方は必ず知っておきましょう。
本来の目的
非常時を想定したランプ
ハザードランプのあのマーク、どうみても、通常使う雰囲気じゃあないですね。何かあった時、というのが正解なんです。
日本での正式名称は、「非常点滅表示灯」です。その名の通り、非常時の使用が目的で、道路運送車輌の保安基準で装備が義務付けられているものなんです。
昔の教則本に載っていた使い方としては、
・路肩に緊急停車した時
・牽引してもらう時
などでしょうか。
ただ、ハザードランプの使い方は道路交通法には書いてないのが現状です。
一例として「夜間、幅員が5.5m以上の道路に駐停車するときは、非常点滅表示灯または尾灯をつけなければならない」とあり、これは非常時だろうか、と疑うものですね。
漠然と、使い方は、あくまでも非常時の合図ということになっているようです。
やはり、暗黙のもの
一般的に広まっただけ
実際に自動車を運転していて遭遇するハザードランプ使用法には次のようなものがあります。
1.これから停車しますから、注意してください
2.この前方に渋滞があります
3.事故や故障で車を動かせません
4.入れてくれてありがとう
このうち、非常時に近いのは、3番目でしょうか。他はどう考えても非常時ではないですね。これらは法的にはなんの取り決めもありません。自然発生的に広まったもののようです。
トラックドライバーが始まりとも
一般人も真似した
これらの使い方は、元々、トラックドライバーの間に生まれたと言われています。それが広く一般に広まっていったというわけです。
また、渋滞の最後尾に近づいたらハザードランプを点灯させて、後方の車に渋滞を知らせて、減速を促すっという使い方はネクスコ(高速道路株式会社)も推奨しているようです。
その他のハザードランプ使用法
あくまでも、存在を知らせる
霧や吹雪
吹雪で視界が悪くなったり、濃霧のなかを走行したりする時ですね。濃い霧が発生した時は、自分の車の存在を知らせるためにハザードランプを点灯させて走ります。
後退時
狭い駐車場でバック駐車する際、「リバースハザード」といって、今からバックで駐車しますと伝えるものです。