デザイナーズ家具というのは、代表的なデザイナーがデザインを手がけた、とてもスタイリッシュな家具のことです。
そのデザイナー独特の個性が感じられます。デザインだけではありません。機能性にも優れている物が多く、従来の家具とはひと味違った発想力で作られています。
そんなデザイナーズ家具のデザイン利用して作成したものがジェネリック家具です。
この記事では、デザイナーズ家具の魅力、リプロダクト家具がジェネリック家具として幅広く販売されるようになったことを紹介しています。
ひとつ買うなら、より品質の高いものを、そんな想いに応えるのがジェネリック家具なんですね。
デザイナーズ家具ならではの斬新さ
住まいの空間を魅力的に演出
デザイナーズ家具には新旧問わず、個々のデザイナーの志向が感じられるものが多いのです。
デザイン性と、機能性の両立があってはじめて、安らげるインテリア空間が作れるものです。
時代に残る名作には、誰もが魅力を感じるデザインと機能を持つ家具が多いのです。
それは、見ていても楽しく、使えば安らげるものなんですね。そういったことがデザイナーズ家具の魅力だと思います。
見ているだけでも心がやすらぐ
洗練されたデザインは、見ていてとても楽しくなるものです。
家具は絵画でもなくオブジェでもありません。しかし、道具でありながら、そのデザインが作り出す空間には、心が安らぐものです。
デザイナーズ家具のリプロダクト
ジェネリック家具とは?
ジェネリック家具という言葉をよく聞くようになりました。これは、正規メーカー以外が持っていた意匠権が期限切れになったものです。
意匠権が切れているので、法に触れずに同じような作品を作れます。そういうしくみでデザイナーの製品を元に復刻生産した家具がジェネリック家具または、リプロダクト家具とも呼ばれたりします。
なぜ安く作れるのか?
過去にデザイナーが世に出しているすばらしいデザインでも、意匠権の期限が切れていることで低価格で作ることができるわけです。
昔はデザイナーズブランドの家具でオリジナルの正規品は何十万もしてとても購入できませんでした。
それが今や次々とデザイナーさんの特許が切れて、手ごろな価格で購入できるようになったのです!
メリットもあれば、デメリットも
ジェネリック家具のメリット
デザインどおりに製作できるので品質が保たれています。しかし値段はかなりコストダウンが可能となります。安いものなら、オリジナルの1/10くらいのものもあります。
優れたデザインを、新しい技術や素材を使ってより機能的に作りかえました。またより美しく作ることも可能になりました。
ジェネリック家具のデメリット
価格が安すぎる場合は、素材に使われる物の品質が低くなっている場合があります。実物をきちんと自分自身で確認してから購入するべきでしょう。
ジェネリック家具の歴史
リプロダクト=模倣品から脱却
2003年に、ジェネリック家具という言葉が誕生しています。それまではコピー品だとか模倣品とか呼ばれてきたリプロダクト家具がジェネリック家具と呼ばれるようになったそうです。
ジェネリック医薬品と同様、高品質でデザイン性の高い名作家具を多くの人が利用できるようになったわけです。
品質、バリエーション、そして美しいデザインを持つジェネリック家具が評価されて来ています。
2003
デザイナーズ家具のリプロダクト品を輸入して、ジェネリック家具という名称で販売が始まりました。
最初の商品は、バルセロナコーヒーテーブルだったそうです。
2005
イームズラウンジチェアなど、アメリカンミッドセンチュリーの家具が発売されます。
2006
ネルソンデザインの壁掛け時計の販売が始まりました。
2007
北欧デザインのバリエーションが広がりました。
2008
木製のジェネリック家具が増え、デンマークデザインを数多く製品化されました。
2010
大学や研究所などでの導入が増え、ジェネリック家具が各分野で認知されはじめました。
2013
ジェネリック家具という言葉が一般化しはじめました。
2014
ベーシックとなった北欧デザインを拡充、現代のデザイナーの作品が多く発売されました。
その後もジェネリック家具の目的を保ちつつ、多くのデザイナーズ家具や過去の名品の復活を手がけて来たようです。