みなさん、汗の匂いで結構困っているのではないでしょうか。
実は、汗じみは汗をかく量が多いことが原因ですが、汗の匂いは量の多少には関係がありません。
やはり体質、遺伝、といったものが関係しているので、対策もさまざまです。
この記事では、脇汗や汗じみのこと、良い汗と悪い汗の違い、匂いの原因について紹介しています。
しっかり対策をして、他の人にも嫌な気にさせないのも礼儀ですね。
人より多く汗をかくのは体質?
結局臭うかどうかの問題に
電車に乗っても、脇汗が気になってしまって、つり革をつかむのが怖い。汗染みが付いてしまうから白いシャツを避けてしまう、といった、汗染みや脇汗のことで悩んでいる人は多いかと思います。
実は、この脇汗、夏になって暑くなったら、自然と出るもので、それ自身には問題はないそうです。
どうしても汗染みを防ぎたいと思ったら、脇汗パッドなんかで吸収させるのが一番でしょう。

良い汗と悪い汗の違い
良い汗は、要するに、匂わないサラサラの汗です。これとは逆に、悪い汗はベタベタしていて、水分も蒸発しにいので雑菌が繁殖しやすくなり、結局匂うというわけです。
運動をあまりしない人、肉食が多い人、エアコンの中にずっといる人は要注意です。
すのこベッド浴も、シャワーだけで済ませていると良くないそうです。そして、入浴後すぐ寝ると、汗は悪い方へ行くそうです。
要するに、食生活や入浴、睡眠を改善することで汗の質も改善できるというわけです。
脇汗の原因
不安が余計に汗を出す
精神性発汗
緊張すると、手汗をかきますね。あれと同じで、脇の汗は蒸発しないので、汗をたくさんかいているように感じて、汗をかきたくない、と思えば思うほど、汗は出てくるパターンです。
汗腺の種類
エクリン腺
体全体に約200〜500万個存在していて、暑いとき、運動したとき、辛いものを食べたときなどに出ます。また、体温を調節するためにも発汗します。
このエクリン腺から出る汗というのはサラサラしていて、その約99%が水分だそうです。従って匂いもないのです。
アポクリン腺
アポクリン腺は、脇の下や乳首周辺、耳のなか、下腹部といった体の一部にある汗腺だそうです。
このアポクリン腺から出る汗は乳白色をしていて、ベタベタしているのです。
汗そのものには匂いはほとんどないのですが、べタベタしている原因は水分が約70%でそれ以外に、アンモニアや脂質、糖質、たんぱく質、リポフスチンといった成分を含んでいます。
緊張したときや、驚いたときなど、冷や汗のような精神的な刺激で汗がでます。これがアポクリン腺から分泌される汗です。
ただし、汗には匂いがないのに、このアポクリン腺から分泌された汗に含まれる成分が細菌の餌になり、常在菌が繁殖することで雑菌臭が発生するのです。
さらに、汗染みも、アポクリン腺から出る汗に含まれているリポフスチンという色素が原因で、日本人のリポフスチン色素は、茶褐色や薄い黄色なのです。
これが、シャツの脇の部分に黄ばみを作るわけです。欧米人のリポフスチン色素は黒色だそうで、白いシャツが真黒になるということです。