なぜアールグレイと呼ばれるのか
ベルガモットティでない理由
アールグレイは英語でEARL GREYと綴ります。このEARLは伯爵の意味で、GREYは人の名前です。ようするに、グレイ伯爵のお茶ということになります。
どうして人物の名前が紅茶についたのでしょうか。このグレイ伯爵は、英国の政治家で、す。政治家としてもとても立派な方でした。
しかし、いまは、政治家としてよりも、紅茶の名前として後世のにこることになりました。
グレイ伯爵の名前がベルガモットの着香紅茶の名前になったのは、ある政治的なことがきっかけでした。
このとき、中国から送られたベルガモットのお茶を英国で開発したときに、自分の名前であるEARL GREYをつけることを許したというものです。
アールグレイにすごい効能が
ベルガモットのアロマ効果
ベルガモットを着香させたアールグレイティには、ベルガモットの持つ効能が備わっています。
1.リラックス効果
ベルガモットはアロマオイルなどにも使われていて、そのリラックス効果は抜群だと言われています。すっきりしたり、気持ちをリフレッシュしたりします。
2.消化器官を助ける
体内に入ると、消化器官の働きを助けると言われています。これによって、体のバランスが整えられ、胃もたれなどを解消するそうです。
3.喉の調子を整える
ベルガモットはうがい薬としても用いられます。そして、喉の調子を整えたり、口内炎の症状を和らげたりすると言われています。
4.その他
ベルガモットの効能として、次のようなものも認められているそうです。
・ホルモンバランスの調整
・感染症の治療
アールグレイのおいしい飲み方
アイスティとしても人気
一般に香りは、揮発性なので、ホットで飲んだ方が、引き立つと言われています。そして、温度が下がって、アイスになると、香りは弱くなってしまうそうです。
しかし、アールグレイの場合は、ベルガモットの香りがとてもしっかりついているので、アイスでもしっかりとしているのです。
アールグレイとミルクティは相性がよいといわれています。ストレートティもおいしいですが、ミルクティで飲むと、いい感じです。
ベルガモットの香りは温度が高まった方が強くなるので、ミルクとの相性はさらによくなるようです。
朝の目覚めなどにアールグレイをミルクティで飲むと、フレッシュでさわやかなベルガモットの香りが眠気を吹き飛ばしてくれるでしょう。
お茶に香りをつけるという文化
世界一有名なフレーバーティ、アールグレイ
アールグレイティは、いわゆるフレーバードティで、茶葉に香りの元になる香料を着けたものです。これを着香茶といいます。
紅茶の葉は香りを吸いやすいのでその特性を生かして、フルーツやスパイス、花の香りなど、色々と着香することができるそうです。
アールグレイは柑橘類の香料ベルガモットの香りを着けた紅茶のことをいいます。では、なぜ茶の名前にベルガモットを使わなかったのか、気になりますね。
イタリアのシシリー島が原産の柑橘類であるベルガモットは、苦く酸っぱ過ぎるので、生食には向かないそうです。
したがって、主に精油にして、香料として使用するそうです。これは、アロマテラピーでもよく使われているものです。
じつは、ベルガモットには、5つの系統があります。カタグロナ、フェミネロ、メラローサ、ピコラ、トルローサといいます。
また、紅茶も、世界中にいろいろあり、その組み合わせは大変多くなるわけです。したがって、同じアールグレイでも、紅茶メーカーによって、少しずつ違いがあるというわけです。