紅茶の生産地と種類
世界三大紅茶
紅茶は、20数ヵ国で生産されています。これだけでお茶の世界の全生産量の約70%を占めているといわれています。
紅茶は、同じ茶の木ですが、産地の気候風土によって、品質や香味にそれぞれの個性が生まれるそうです。
その結果、産地名がそのまま銘柄として使われることになったわけです。
品種そのものは二種類に大別できるそうです。
熱帯性の喬木大葉種
タンニン量が多く、香味も濃厚なアッサム種です。
温帯性の潅木小中葉種
これは中国種ですが、日本の茶もこちらになります。
インドの「ダージリン」、スリランカの「ウバ」、中国の「祁門(キーモン)」は世界三大紅茶といわれます。
紅茶の主な産地
ケニア
マウントケニア山麓にあるケリチョ、ニエリ、ナンディ、ソティック地区が主産地です。ほとんどがCTC製法の紅茶です。
セイロン茶に似たコクがあって、若い葉はフレッシュな香りがするのが特徴です。ブレンド用にも広く世界で使われているそうです。
ニルギリ
南インドのガッツ山脈の高原産の紅茶です。セイロン紅茶に似た特有な芳香がします。やわらかな味で、レモン、ミルクなど何にでも合うようです。
ダージリン
北インド・ヒマラヤ山系の高地で作られます。独特の香りは紅茶のシャンペンともいわれています。
ダージリン紅茶は、一般に茶葉が大きいタイプで、熱湯の中で葉が十分開くまでに時間がかかります。そのため、入れてから3~5分は待つ必要があります。
アッサム
北インドのアッサム地方でとれます。濃厚な味と香りが特徴で、コクがあるので、ミルクが合います。
スリランカ
スリランカの南部の中央山脈一円で産出されます。最高地ヌワラエリヤを中心にウバ、ディンブラ、ディコヤ等があり、その高度によって品質のランクが分かれているそうです。
インドネシア
ジャワ、スマトラ、スラウエシ等で栽培されていて、色は明るく、マイルドな味が特徴です。
キーモン
中国安徽省南部でとれる紅茶です。明るい色と自然なスモーキーな香りが特徴です。
その他の産地
紅茶生産国としてあげられるのは、東アフリカのウガンダ、タンザニア、マラウイ、モザンビークなどです。南米の一部でも生産されていて、主としてブレンド用に使われているそうです。