家族でも楽しめる百人一首かるた
レベルが上がれば、それなりの方法が必要
トランプやUNOのようなカードゲーム、家族や友人みんなで楽しめますね。やっていて、時間を忘れてしまい夢中になった記憶ありませんか。
じつは、それ以上に楽しめて、奥が深いのが百人一首なんです。かるたとしての歴史も古く、その詠まれた歌の風情から、多くの方に支持されているんですね。
そして、近年は競技としてのかるたも有名になってきました。ただ、百人一首を楽しむには、幾通りかの方法があります。
初心者から、ベテランまで、それぞれのレベルで楽しむことができるのが百人一首のよさなんです。
はじめはちらし取りからはじめよう
家族で楽しむならこれで十分
初めての時は、「ちらし取り」という方法でかるたを楽しみます。これは、札を、バラバラと普通のカルタ遊びのように広げて取る方法です。
少しなれてきたら「源平合戦」です。2チームに分かれて、札の取り合いをして、自陣の札が先になくなったら勝ち、というルールです。
競技かるたは源平合戦の1対1版のようなもので、なかなか厳しいルールがあります。
いずれにしても、札を覚えたり、上の句のはじめの言葉を聞いて、それだけで札を取る「決まり字」というものを覚えていけば、さらにおもしろくなります。
現在の競技の方法
正式ルールを知ればさらにおもしろさが増す
1.ちらし取り
100枚の札を全て並べ、その周囲に座ります。そして、読まれた歌の札を取ります。お手付の場合は、獲得した札を減らします。または、1回休みなどの罰が与えられます。
100枚が全ての札が取られた時点で終了になります。最終的に最も多くの札を獲得した人が勝ちになるわけです。
2.源平合戦
読み手を除く参加者を源氏・平氏の陣営に分けます。両陣営は向かい合い、50枚ずつのを3段に分けて、自分たちの方を向けて並べます。
読まれた歌の札に先に触れた陣営が、その札を獲得します。同時の場合は、自陣にある側が獲得します。
敵陣の札を取ったときは、自陣の任意の札1枚を敵陣に送ります。お手付の場合は、敵陣から任意の札1枚が送られてきます。そして先に自陣の札がなくなったら勝ちです。
かるた競技
1対1の個人戦です。まず100枚の札を裏向けて混ぜ、25枚ずつ取って持ち札とします。残りの50枚は使用しないので空札と呼ばれます。
各自の持ち札を上中下の3段に分けて、自分の方を向けて自由に並べます。自分の範囲を自陣といい、相手の範囲を敵陣といいます。
札の位置を15分間記憶します。競技開始後、読み手は、百人一首以外の歌を読みます。続けて、読み手は、百人一首の上の句を読みます。
読まれた歌の札に先に触れた方が、その札を獲得します。二人同時の場合は、自陣にある側が獲得します。
獲得した札を場から取り除き、その札が敵陣のものである場合は、自陣の任意の札 1 枚を敵陣に送ります。これを送り札といいます。
読まれていない歌の札に触れた場合は、お手付です。その場合、敵陣から任意の札 1 枚が送られます。先に自陣の札がなくなった方が勝ちです。
百人一首の決まり字がおもしろい
え、どうしてそれが取れるの?
実は、百人一首の上の句を読んだとき、一字目だけを聞いて上の句がわかる札が7枚あります。これを「1字決まり」といいます。
決まり字の文字数は一字で決まる「一字決まり」から「六字決まり」まであります。たとえば、「二字決まり」のひとつ、「わび」でいくと、この決まり字の下の句はひとつしかないので、その札を取ることが可能になります。
この決まり字を覚えると、、早く下の句の札を見つけることができますね。これでもっと楽しく遊べるわけです。