世界中でも数十個しか存在しない、それこそダイヤモンドよりも価値のある宝石がるってご存知でしたか。
実は、これらの石は宝石収集家にとっては垂涎の的で、世界に数個といったレベルの希少価値なんですね。
あまりにも少なくポピュラーでないためか、宝石によくある、石言葉も見つかりませんでした。
この記事では、とても稀な宝石として有名な「ターフェアイト」とさらに稀少な宝石「マスグラバイト」さらに、それ以外に世の中で認められている稀少宝石のことを紹介しています。
世界中でも数十個、日本国内においては、20個もない、というこれらの宝石がどんなところで取れたのか想像してみるのも楽しいかもしれません。
親戚関係の宝石
この2種類の宝石はとても組成が近く、少し前までは、破壊検査をしないと区別できないとされてきました。
最近になって、分析法が進んで、区別できるようになったのです。ちなみにターフェアイト数十個の中に、1つあるかというれべるの稀少性なんですね。
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大きなサイズはほぼ見つからない
希少性が生むその高価格
マスグラバイトはベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)とアルミニウム(Al)を主成分とする珪酸塩鉱物です。
ターフェアイトと鉱物グループで、組成もとても近いものです。それぞれは化学組成も結晶構造も異なる独立種だとわかってきました。
マスグラバイトの名称の由来
最初に発見されたのが、オーストラリアのMusgrave地域だったという所からきています。
その後、南極大陸、グリーンランドそして、マダガスカルで発見されましたが、品質としては宝石にはできないものでした。
初めて宝石としてカットされたのは1993年で、2ピースのスリランカ産だったそうです。
その後も宝石品質のマスグラバイトが鑑別されていますが、数例しかないそうです。それも、ほとんど1カラット未満だそうです。
ターフェアイトがどれだけ珍しかったか
発見当時は世界一珍しい宝石でギネス認定
ターフェアイトはアイルランドのターフェ伯爵が発見したもので、発見当時は、世界一珍しい宝石といわれたそうです。
ちなみに、1970年代で、世界中で確認されたターフェアイトは、たったの4ピースのみでした。
この稀少さゆえに、ギネスブックにも掲載されたことから、一名を「ギネス・ストーン」とも呼ばれたりしたそうです。
さらに稀少なマスグラバイト発見
そんな希少宝石の中から、さらに希少価値の高い新種が発見されたんですね。それがマスグラバイトなんです。
その出現率は、ターフェアイト数十個にやっと一個の割合と言われていますから、もう稀少×稀少ということになりますね。。
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他にもある稀少宝石
見ているだけでも、すごい、の一言
ターフェアイトやマスグラバイト以外にも、稀少さ故の価値の高い宝石がいくつか存在します。そのいくつかを紹介します。
ベニトアイト
美しいブルーに輝くこの石が唯一採取されるのは、カリフォルニア州サンベニート郡サンベニート川沿岸だけで、同州の宝石にも指定されていそうです。
紫外線の下で素晴らしい輝きを見せます。その色と蛍光特性の起源は未だに解明されていないということです。
ポードレッタイト
1960年代に、ケベック州モン・サン・ティレールのポードレット採石場で発見されました。正式に認定されたのは1987年で、類型化されたのは2003年になってからだそうです。
レッド・ダイヤモンド
厳密に言うと、レッド・ダイヤモンドはダイヤモンドです。ダイヤモンドはもともと様々な色彩のものがあり、めずらしい順に、イエロー、ブラウン、無色、ブルー、グリーン、ブラック、ピンク、オレンジ、パープル、レッドになります。
グランディディエライト
最初にきちんとカットされたものはスリランカ産ですが、現存するのは、ほとんどがマダガスカル産だそうです。
エレーメージェバイト
宝石としての品質を満たしている結晶はナミビアで極少量採取されたものだけだそうです。
レッド・ベリル
「赤いエメラルド」「緋色のエメラルド」とも呼ばれています。化学組成はエメラルドに近いものですが、それよりも遥かに希少なんですね。
タンザナイト
ダイヤモンドより1000倍希少といわれています。発見されるのはキリマンジャロの丘陵地帯だけです。それも極少量しか採取できないんですね。
アレキサンドライト
変わった光学特性をもち、進入する光で変化します。自然の太陽光の下では、緑を帯びた青、柔らかい白色光の下では赤紫に輝きます。
ペイナイト
2005年に、ギネスブックによって世界で最も希少な鉱物として認定されました。2005年の時点でも25個以下しか発見されていなかったのですが、現在は他の産地がみつかっています。