インターネットで世界が変わった
情報ネットワークなしでは語れない
インターネットは、学術研究や企業活動だけでとどまらず、私たちの生活のさまざまな分野にどんどん浸透しています。
また、ノートパソコン、タブレット端末、スマートホンといった、インターネットにつながった端末の爆発的普及もその普及を後押ししてきたのです。
企業や学校、あるいは行政機関といったところが、ネットワークで相互に接続されることで、情報の流通が増大していき、利便性も多くの人に認められています。
いまや、企業規模が小さくても、インターネットやイントラネットなどが広く活用されるようになってきています。
さらに、企業内でネットワークの活用によって、業務の効率化、情報交換や情報検索といった方法が活用されているわけです。
インターネットの成立
インターネットの発展
インターネットが誕生したのは、1960年代の終わりです。きっかけとなったのは、1961年、アメリカのユタ州で起こったテロ事件だそうです。
この事件では、3ヶ所の電話中継基地が破壊され、軍用回線すら一時的に完全停止したそうです。
そのため、アメリカの国防総省は核戦争時においては、従来の電話網はまったく役に立たなくなると考えました。
そこで、新たな通信システムの研究を始めたのです。その後、大学や研究所などを通信回線で相互に結んだネットワークが考案され、学術機関を結ぶ情報ネットワークとして発展していきます。
1980年代の終わりになると、インターネットの商用利用が解禁されました。さらに、1990年代半ばにWebが開発され、企業や家庭に急激に普及し始めるわけです。
さらに、様々な用途に応用されていくのです。はじめのころは、電話回線を用いてデータを音声信号に変換して送受信していました。
現在では光ファイバー回線によって、劇的に早くデータが送られるようになりました。さらに、常時接続がふつうになり、携帯電話回線によるデータ通信も広まりました。
普及した理由
データの送受信に優れる
1. 分散型ネットワーク
中継点を増やして、網目状にネットワークをつないでいきます。どこかの中継点に何らかのトラブルが起こって機能しなくなった場合でも、他の中継点を通ることで回避できます。
このように複数の中継点を用いて、データの送受信をするネットワークの仕組みを分散型ネットワークというのです。
2.パケット通信
データを小分けにして、通信データとして送ることをパケット通信と言います。この方法を使えば、一時的に通信が途絶えても、後から残りのデータを送ることができるのです。
その後の流れ
1969年の9月に、アメリカの大学で、24時間常時つながっているネットワークが運用開始になりました。当初は3大学だったそうです。
1970年代には、アメリカ内の多くの大学や研究所でも同様のネットワークができたのです。
1980年代には、学術ネットワークとして拡大。1990年ごろにはアメリカ中のネットワークが相互に接続されたのです。
このころに、インターネットとパソコン通信間でメールの送受信ができるようになり、商用アクセスプロバイダの登場で一気にインターネットの民間利用が進みました。
日本でのインターネット利用は、1980年代に学術ネットワークとして一部大学や研究所で使われたのが始まりだそうです。
商用利用が始まったのは、1993年に郵政省が許可したことで、運用されるようになったんですね。
もはや、ネットなしの社会はない
インターネットがもたらした情報革命
平成12年末における日本のインターネット利用者は約4700万人だと推計されているそうです。
世帯普及率は34.0%、事業所普及率は44.8%、従業者数300以上の企業における普及率は95.8%です。
このじてんで、もはや多くの企業において、インターネットが企業活動に欠かすことのできない情報インフラとなっていることを表しているのです。
業種別の導入率では、製造業が84.9%とサービス業が89.3%と導入率も高くなっているようです。
ウェブサイトの開設率も、インターネット導入企業においては6割を越えているそうです。また、中小企業全体においても約半数は導入していると言われています。
会社での導入以上に、社会的な影響を大きくしているのが、スマートホンの普及です。ネットショッピングやオンラインゲームなどでの市場拡大は顕著です。
また、SNSの普及で、ネット環境なしではやっていけない、といった当たり前のように広がってきました。
そんな中、ネットゲームから抜け出せず、ネット依存という言葉も誕生しています。
今後は、さらに社会的にも大きな影響力をもたらすであろうことは間違いありません。
AI技術もインターネットというネットワークの存在がなければ、意味を持たないといえます。