クチナシを上手に育てる方法
日陰では花が咲かないかもしれない
樹木としては日陰でも育ちます。しかし花を咲かせるためには、日当たりがよさが重要なカギを握るようです。
腐植質に富んだ、極端に乾燥しない土壌であれば、土質は選ぶことはありません。寒さにとても弱く、寒風のあたる場所は避けたほうがいいでしょう。
クチナシでは大型の品種でも樹高は1~2mほどです。したがって、狭い場所でも栽培することが可能です。
植え付け方法
植えつけの適期は4~6月、または9月です。根鉢の2~3倍の深さの穴に、元肥として腐葉土や堆肥、粒状肥料などを混ぜて植えつけます。
さらに、中性またはアルカリ性の土壌は、葉が黄化てしまうので、酸度未調整のピートモスを加えたらいいそうです。
その後、根を切らないように注意しながら、根鉢を1/3程度くずします。植えつけた、根鉢の周りに十分に水を注いでから、支柱で固定します。
鉢植えの場合は、細粒の赤玉土に腐葉土を3:1の割合で混ぜて、元肥として粒状肥料を加えます。
植え替えは2~3年に1回が目安だと考えたらいいでしょう。植えつけ時期は、庭植えと同じです。
クチナシの香り
甘い香りと白い花
クチナシと言えば、甘い香りと白い花です。そしてもちろん黄色い実もあります。しかし、八重咲きのクチナシは実はならないのです。そのかわり、香りは強いようです。
クチナシの木にはオオスカシバの幼虫がつくので、目立ちます。この虫は大きな芋虫になり、ハチドリのようにぶんぶん飛ぶ、中型の蛾になります。
石垣島では野生のクチナシが自生しています。本土の刈り込まれた小さなクチナシと違って、見上げるほど大きく育っているそうです。