爪のトラブル、巻き爪と陥入爪
巻き爪と陥入爪の違い
巻き爪とは、足の指の爪が横方向に曲がっている状態を言います。陥入爪とは、爪の角が指に食い込んで、炎症を起こした状態を言います。
一般的には、巻き爪がひどくなって、指に食い込むと思われがちですが、それは間違いです。巻き爪は、あくまでも爪が曲がっている状態です。
指に食い込んで痛みや炎症を起こしている状態は、陥入爪です。巻き爪と陥入爪は、併発している場合が多いので、こうした誤解が生まれる一因になっています。
トラブルのある爪の原因は何か
巻き爪、陥入爪の原因
巻き爪の原因は、つま先の細い靴を履いて、爪や指先を長時間圧迫することで起こります。女性の場合、ハイヒールでつま先の細いものを長時間履く場合が多いので、巻き爪になりやすいと言えます。
陥入爪は、爪の切り方が原因で起こります。爪の端が、指に触れないように長めに切っていれば、陥入爪は起こりません。爪を短く切りすぎて、爪の角が指に接している状態が、陥入爪が起こりやすい状態といえます。
病院での治療
治療は何科を受診?
巻き爪と陥入爪を治療するには、皮膚科、形成外科、整形外科などを受診すると良いでしょう。それぞれの科によって、治療法が異なるのが現状です。
そのため、皮膚科と形成外科を併設している病院、形成外科と整形外科を併設している病院がおススメです。
治療方法には、15分程度で終わる簡単な外科手術の他、矯正具を使って爪を真っ直ぐに矯正する治療法や、インソールを使った治療法など、様々な方法があります。
爪と病状の具合によって、最適な治療方法が選択されるわけです。
市販の巻き爪対策グッズ
市販のグッズは有効か?
巻き爪の治療グッズとして、ワイヤー入りのテープなどが販売されています。これらを使用すれば、病院にかかることなく、巻き爪の治療ができます。爪に貼るだけといった、簡単な物なので、非常にお手軽に治療することができます。
しかし、巻き爪の原因でもある指先、爪先の圧迫が改善されない限り、巻き爪は完治することがありません。履いている靴などの見直しも、合わせて行う必要があるでしょう。
また巻き爪と陥入爪を混同している人が、陥入爪を治療するために巻き爪用のテープを使用する場合がります。
これは効果がありません。陥入爪は、爪が指先に食い込んで炎症を起こしているため、悪化する前に病院などで適切に治療する必要があります。
巻き爪と陥入爪は、非常に似ているために混同されることが多いようです。しかし、原因も治療法も異なりますので、注意が必要です。