トイレットペーパーにシングルとダブルがあるわけ
どっちが便利、お得なのは?
シングルとダブルの違い
一般的には、シングルの方が紙が厚くなっているそうです。
ただ、お尻をしっかりと拭きたい方や吸水性や、やわらかさを求めている方にはダブルが適しているといわれています。
また、トイレットペーパーに使う紙には、表と裏があり、ダブルでは裏面同士を合わせて、両面ともツルツルにして、肌触りをよくしているそうです。
製造コストはダブルの方が安くつく
製造コストは、ダブルが原紙を2枚に重ねてから30m分を巻くのに対し、シングルだと原紙を60m分巻かなければなりません。
したがって、シングルの方が巻き取るのに時間がかかるので、生産効率がダブルよりも悪くなってしまうのです。
地域によって異なる需要
地域別に見ると、関東ではシングル4に対してダブル6となっていて、関西ではシングル7に対してダブル3となっているそうです。
全国で見ると、ダブルの方がやや多く使われているようです。
使用量の違い
全国家庭用薄葉紙工業組合連合会の調査があります。それによると、1回の使用量はシングルで小便時89cm、大便時177cm。ダブルで、小便時60cm、大便時146cmという結果が出ているそうです。
ダブルだと、一回に出す量が多くなっています。結局使いすぎてしまっているのです。
また、利用するときに折りたたむ時、シングルのほうが紙の間に空気を入れることができ、紙の表面積を多く使えるのです。
シングルだからと言って、ダブルの2倍使うというわけではないのですね。
そういうわけもあって、コンビニやオフィスなどではシングルの設置が多くなっているといわれています。
結局は自分の好みが大きい
毎日のことに好きな方を使いたい
一般的に、シングルとダブルで使用量を変えるという意識はあまりないようです。
二つ折りにして巻き取る時に、手の中にある紙の量を自分なりに感じているのかもしれません。
これはもう習慣的なものです。結局、自分の拭き易い量を自然に取ってしまうわけです。
その結果から、経済的だけを見ると、紙の長さがあるシングルの方がメリットがあるかもしれません。
また、子供が使用する場合も、シングルダブル関係なしに、多く使う傾向にあるそうで、シングルダブルどちらがいいという問題ではないようです。
経済的な面だけで考えたら、シングルを使用する方がいいということでも、肌触りや使う感触からダブルが好きという人にとっては、結局、ダブルを選ぶことになるでしょうか。