終末期医療で重要になるACPの現状と問題点、事前指示書や遺言書 - 桃色の雫
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終末期医療で重要になるACPの現状と問題点、事前指示書や遺言書

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人生の最期にくる終末期医療

ACP(Advance Care Planning)

意思決定能力低下に備えての対応プロセス(過程)全体のことを指します。

患者の価値を確認し、個々の治療の選択だけでなく、全体的な目標を明確にさせることを目標にしたケアの取り組み全体、分かりやすく言うと次のようになります。

それは、患者さんの意思を尊重した医療及びケアを提供し、尊厳ある生き方を実現することがACPの目的です。

もっとわかりやすく言えば、もしものための話し合いです。事前指示書や遺言書も一つの方法ですが、大きな違いは自分の意思を引き継いでくれる相手が必要で、一人では成り立たないものということです。

自分が大切にしていることや希望が何であるかを明確にし、自分の意思決定の代理人になってくれる人にそれを伝え、よく話し合って理解してもらうこと。患者さんの意思が一番大切なのです。

そのためには治療している病院側も、患者さんやご家族からの相談にはしっかり耳を傾けて、いろいろなことを決めるのに必要な情報を提供する役割を担っていることを忘れてはなりません。

患者さんの人生の締めくくりの時期に、家族や医療・ケア関係者がどのように寄り添うかが重要です。

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話し合う内容

最期まで意思を尊重

予測されない急激な変化が起こることもあるので、患者さんが意思を伝えられるときに、その意思を共有しておくことが重要です。

例えると次のようになります。
①患者さんの現在の状況(家族構成や暮らしぶり、他にかかっている医療機関や健康状態で気になることなど)
②患者さんが大切にしている人生観や価値観、希望(これからの生き方や大切な人に伝えておきたいこと、会っておきたい人がいないか、最期に食べたいものや葬儀、お墓、財産のことなど)
③医療やケアについての希望(延命措置を希望するか、苦しまずに最期を迎えたいなど)を具体化しておくことで、患者さんの意思が確認できなくなった時も意思を推測することができます。

見直される医療・ケア

これからの生き方を前向きに

数年前の調査で、終末期医療に関心があると答えた人は8割近くいました。

一方で、もしあなたが終末期医療の希望を明示できなくなった時、あなたの代理人となる人は、あなたの終末期医療の希望についてどの程度知っているか、正確に知っていると答えた人は、一般で1割にも満たないことがわかりました。

当人がまだ関係ないからと先延ばしにしていたり、具体的なことは決めていなかったり、あるいは今は決めたくない、考えたくないと思っている人には強制する必要はありません。

昨日話していたことと今日話す内容が違うこともあるでしょう。患者さんがどんなことを思って、考えているのか、実際にじっくり話し合うのはなかなか難しいことです。

人生の最期を希望通りに締めくくることができるように、何度も話し合いの機会を設けましょう。

健康は人生の宝だ
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