俳句と川柳の違い、俳句は発句だから季語が必要、川柳は付け句が独立 - 桃色の雫
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俳句と川柳の違い、俳句は発句だから季語が必要、川柳は付け句が独立

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同じ575、俳句と川柳の違いは?

思ったことをそのまま表現できる川柳

川柳は日常の喜怒哀楽や社会風刺など、自分自身が感じたことをそのまま、五七五で表現する文芸です。

初心者でも、簡単に作れるので、結構人気があるようです。自分のことや、家庭や学校、社会、素朴な疑問点、滑稽なネタ、駄洒落のような日常を活写するわけです。

句に人間を登場すると、共感される素地ができて、句の中身に広がりが出て、効果的だといえそうです。

自然を相手に、芸術的な表現

俳句の語は「俳諧の句」から始まっています。したがって、俳諧という文芸の持つ芸術性がそのまま継承されているわけです。

俳句は、一般的には文語を用います。また、575音の定型を守ることや、切れ字と季語、季題といった決まりが存在しているものだといわれています。

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川柳と俳句、具体的な違い

知っておけば、どちらも読める

1.形式的な違い

俳句には、季語が必要です。しかし、川柳では特にこだわっていません。たとえば、春という季節に梅といったふうな感じです。

俳句には、切れ字が必要ですが、川柳では特にこだわっていません。切れ字というのは、~けり、といったものですね。

俳句は、主に文語表現で読まれますが、川柳は口語表現が普通です。

2.内容的な違い

俳句の詠む題材は、主に自然を対象することが中心になっています。というよりも、自然の中に何を感じ取るかというのがは行くの楽しみ方なんですね。

それに対して、川柳では、人が対象です。ようするに、日常生活や時事問題がネタになるわけです。

境界はあいまいなもの

起源は同じ兄弟

川柳も俳句も、俳諧の連歌を起源としているので、五・七・五の定型詩であることも共通しているわけです。

このため、いちおう、両者の違いはありますが、あいまいで、きっぱり線引きする必要はないと言われています。

ときには、自分では俳句のつもりで作ったものが、他人からいい川柳だと言われることもあったりするわけです。

俳句はモノを詠み、川柳はヒトを詠むといわれているので、川柳の方がルールが少ないといえそうです。

初心者にとっては、俳句よりは川柳の方が始めやすいのは間違いなさそうです。

ただ、面白い内容を詠みこむことが川柳だと思われているようですが、じつは、川柳にも大切な見落としてはいけない要素があるのです。

川柳の三要素

・穿ち

・おかしみ

・軽み

この3つをうまく表現しようという文芸なんだというのが、川柳らしさだと言えるんですね。

したがって、必ずしも笑いの要素が入っている必要はないのです。

あくまでも短詩文芸であって、人の心情を詠みこんだドラマが川柳であり、芸術性にも優れているものも多くあります。

まとめ

俳句と川柳の違い

俳句と川柳はともに俳諧の連歌から生まれた兄弟です。俳諧の連歌は、貴族の文化だった連歌を、庶民が遊んで、滑稽なものに改造したものだそうです。

連歌は、前の人が作った五七五の歌に別の人が七七の下の句を付けます。さらに別の人がそれに五七五をの句を付けます。その繰り返しを36句とか100句とかまで続けたものです。

俳句は、この俳諧の連歌の最初の句である発句が単独に独立したものだと言われています。それに対して、川柳は、付け句が独立したものなんです。

発句は、意味を通じやすくするために季語を入れることが重要とされていたので、俳句にもそれが受け継がれました。さらに切れ字によって、強く言い切ることが特徴でした。

逆に付け句では、日常的なわかりやすい滑稽や、おもしろさが重視されたのです。それがそのまま川柳にも受け継がれているわけです。

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