フェンダーギターの誕生
ラジオの修理工からのスタート
レオ・フェンダーが楽器メーカーを創ったのは1946年です。現在、本社はアメリカのアリゾナ州、製造はカリフォルニア州とメキシコに工場があるそうです。
もともと、レオ・フェンダーはラジオ受信機などの修理を行っていました。楽器メーカーになったきっかけは、スチールギターやアンプの製造を開始したことからだそうです。
当時、ソリッドギターはオーダーメイドでつくられていました。そんなとき、テレキャスターという量産型のソリッドギターを世界に初めて発売したのです。
その後もエレクトリックギターの先駆者として開発を続けてきました。
フェンダーギターの魅力
日本でも人気のエレキギター
フェンダーは日本においても非常に人気の高いギターブランドです。その人気の原因はどういったところにあるのでしょうか。
まず、その音。アタックが強いにも関わらず、透明感のある音色を出すことが出来るのが特徴だといわれています。
さらに弾いたときの感じが軽いので、長時間の演奏に耐えることができるというのも魅力になっていたようです。
こういったことから、多くの有名なギタリストが愛用することが多く、それを見た一般のユーザーが引きつけられていったのでしょう。
フェンダーギターの歴史

小さな工房が世界企業へ
1946年に始まる、フェンダーの輝かしい歴史。ロックからC&W、ジャズ、R&Bとすべての音楽ジャンルで使われてきました。
テレキャスター、ストラトキャスター、ジャズベースといったフェンダー製の楽器は、最高傑作のデザインだと、世界的にも評価されているのです。
1940年代
南カリフォルニアの発明家である、レオ・フェンダーがシンプルなソリッド・ボディのエレクトリックギターを用いて、音を増幅させることができると考えたのです。
1951年
後のテレキャスターギターと呼ばれるようになった試作品のソリッド・ボディのエレクトリックギターをつくりました。
これと同じ年、フェンダーはPrecision Bassという革命的な発明をします。ベースでフレットのある指板を用いて、ギターのように弾くことができました。
precisionは正確という意味で、正確な音程が出せるし、アンプで増幅できたので、ベーシストたちは喜んで使うようになったと言うことです。
この2つの楽器の歴史的な発売は、音楽界に新しい波を生み出す物として、その後の歴史を刻んでいくのです。
1954年
ストラトキャスターが誕生。多くのデザイン革新が多く組み込まれた斬新なギターは爆発的な人気になっていきます。
そして、デビュー以来、高い人気と影響力を誇ってきたストラトキャスターは今日までプレイヤーたちの信頼を獲得し続けているわけです。
1965年
健康上の理由から、レオ・フェンダーは会社をCBSに売却しました。
1981年
ウィリアム・シュルツが取締役に就任、劇的に品質を改善して、研究開発をすすめます。
1985年
CBSから、シュルツ率いる従業員たちがフェンダーを買収しました。カリフォルニア州コロナにフェンダーの旗艦工場を設立しました。
1987年
メキシコのエンセナダに二番目となる現代的な製造工場を新設しました。コロナ工場にフェンダーカスタムショップをオープンしました。
1991年
本社をコロナからアリゾナ州スコッツデールに移転。世界中に販売網を広げていきます。
フェンダーギターの特徴
世界初のソリッドギターから始まった
テレキャスター
世界で初めてのソリッドギターとして発売。発売された当時の名はブロードキャスターでしたが、他ブランドのドラムの名前と同じだったので改称、この名前になったそうです。
ストラトキャスター
1954年に開発、世界で最も有名なギターといわれています。世界中のギタリストが愛用してきました。
ムスタング
1964年にフェンダーの入門機として発売されました。ビブラートユニットが搭載されています。小さなボディでありながら、暴れるようなサウンドが表現できます。