健康志向の人、ベジタリアン
ベジタリアンとは
ベジタリアンとは、菜食主義者のことです。欧米を中心に広がりを見せていますが、近年では、日本でも流行の兆しを見せています。
欧米などでは、既に、ベジタリアン専門のレストランも数多くあるようです。日本でも、首都圏を中心にベジタリアン用のメニューを提供するお店が増えています。
今後、2020年の東京オリンピックで来日する外国人観光客を見込んで、さらに増加することでしょう。
日本では、古くから仏教で精進料理が食べられてきました。この精進料理も、ベジタリアンの一種と言えるでしょう。
ベジタリアンにも色々
ベジタリアンの種類
国際ベジタリアン連合によると、ベジタリアンの種類を定義しています。
「オボ・ラクト・ベジタリアン」は、乳卵菜食主義者と呼ばれています。野菜の他にも、乳製品や卵を食べるのが特徴です。
「ラクト・ベジタリアン」は、乳菜食主義者と呼ばれています。野菜の他に、乳製品は食べますが、卵は食べません。
「オボ・ベジタリアン」は、卵菜食主義者と呼ばれています。野菜の他に卵を食べますが乳製品は食べません。卵に関しては、鳥や魚介類の区別は問いません。無精卵のみ食べると言う人もいます。
上記以外にも、国際ベジタリアン連合がベジタリアンと定義しないスードベジタリアンと呼ばれる人たちもいます。
ベジタリアンの1種、ヴィーガン
完全菜食主義者ヴィーガン
ヴィーガンは、国際ベジタリアン連合の定義では、純粋菜食主義者、完全菜食主義者と呼ばれています。
乳製品、卵、ハチミツなどの動物性食品は一切、口にしません。その他、皮革製品、シルク、ウールなどの動物性製品を使用しない人までいます。
食用以外の動物製品の使用を避ける人をダイエタリー・ヴィーガンと呼んで区別します。
近年、増加傾向にあるベジタリアンの中で、最も増えてきているのがヴィーガンだと言われています。
アメリカ国内では、若い人を中心に2000万人近くのヴィーガンがいると言われています。
ドイツは世界一のベジタリアン大国で、首都のベルリンでは人口の約15%がベジタリアン、またはヴィーガンであると言われています。
本当に体にいいのか?
ベジタリアンの功罪
ベジタリアンは、健康志向の高い生き方と言われています。生活習慣病や認知症のリスクが低下したり、平均寿命が延びたりといった研究結果も出ています。
しかし、成長のために多くのエネルギーを必要とする子供にとっては、悪影響であると言われています。また栄養不足から股関節骨折が増加したとの報告もあります。
栄養素に関しては、肉などに含まれる栄養素は必須栄養素ではないとする主張もあり、どの説が正しいのか、まだまだハッキリしていないのが現状なんですね。
かなりの部分は、自分の気分、考え方の部分の影響力の方が主体かもしれないです。