子供の斜視はいつごろ分かる?
どんな症状がでたら・・・
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は、明かりがぼんやりとわかる程度しか見えていません。
しかし、ママやパパの顔を見つめたり、おもちゃで遊んだりしているうちに、視力は徐々に発達していきます。
目で見たものを脳で認識できるようになります。
斜視とは
通常、視線は両目とも同じ場所に向かってそろっているのが普通ですが、斜視は、右眼と左眼の視線が違う場所に向かっている状態のことをいいます。
斜位とは、ふだんは両眼とも同じ場所を見ているのに、片眼ずつ視線がずれている状態をいい、わずかな斜位はほとんど人にみられます。
視線のずれの方向によって、内斜視、外斜視、上下斜視、回旋性斜視などがあり、斜視では、両眼視機能が障害され、精密な立体感覚や奥行き感が低下します。
小児では視覚の発達期にあり、この時期に斜視があると、両眼視機能が育たなかったり、弱視になったりします。
子供の斜視のチェック方法
もしなったとしたらどうする?
子供の弱視はや斜視は3歳児検診で見つかる場合が多く、3歳ごろから治療を始めれば、ほとんど治ると言われておりますがしかし、8歳を過ぎると手遅れになるといわれています。
では、自宅で簡単に斜視の見分け方を見てみましょう。
《チェックポイント》
◎視線がそろっているか
・両眼の視線が1点に集まっているか
・写真のストロボの光が黒目の中心に写っていますか
◎物を見るときの様子はどうか
・物を見る時に、首をかしげたり顔をまわす、顎を上げる、顎を下げる、横目で見る、戸外で片目をとじる、などの
◎仕草はあるか
・物を見ようとすると黒目が内に入っていないか
子供にこのような症状がある場合は斜視の可能性があります。いちど専門医にみてもらいましょう。
斜視になった場合の治療方法
どんな治療方法があるのか?
子供の斜視は、両眼視の最も発達する幼児期に発見し、治療を始めることが大切です。
両眼視ができない状態で放っておくと、ものを立体的に感じられなくなったり、斜視になったほうの目が使われずに弱視になったりする危険性があるので、小さいうちにしっかりと治療をする必要があるのです!!
斜視には、常に片方の眼がずれている恒常性のものと、ときどき斜視が現れる間歇性のもの、また斜視の日とそうでない日が交互に現れる隔日性のものなどいろいろな種類があります。
治療方法も、まず、必要であればメガネを作り、プリズムといって両目の視線を合わせやすくするようなレンズを用いて治療や、子供によっては斜視の訓練も積極的に行っています。
メガネや訓練でも斜視が治らない場合は手術を行う場合もあります。
何れにしても早めの受診が重要ですね。