トラブルが多いチケット転売
行けなくなったチケットは何とかしたいのに
以前、ライブチケットの転売で香川県の女性が逮捕されたことがありました。このときは古物営業法違反の疑いでした。
また、20代の男性が東京都迷惑防止条例違反容疑で逮捕されました。この2つの件ではなんと、チケット転売で1千万円以上の利益を得ていたという話です。
ダフ屋行為は違法だとわかるけど
ライブ会場に行くと、チケットを片手にうろうろしている人がいるよね。人気のアイドルや有名ミュージシャンなら必ず見かけるものです。
彼らは「ダフ屋」って呼ばれています。最初から転売目的でチケットを買って、ライブ直前に定価以上の金額で売って利益を得ているわけです。
こういった公共の場所で営利目的の転売は、まず迷惑防止条例で禁止ですよね。要するに違法行為なんです。
販売側の規定が厳しくなっている
チケット転売で見落としがちな点
プレイガイドや興業者などの販売者の規定にもしかり目を通したほうがいいと思います。
最近は、ダフ屋対策として、入場の際に本人確認書類を厳しくチェックする方向になっていますね。
また、たまに購入の際に顔写真の提出を求めたりするような場合もあったりします。そうなると、本人確認があるチケットの譲渡はできないと思います。
ファンクラブを通じて購入したチケットを転売したことが発覚したときに、場合によっては、退会させられても文句は言えないことが考えられるんです。
こういったことも念頭に置いて、それでも転売するなら自己責任ということになってしまいます。
ダフ屋からチケットを購入すると逮捕?
ダフ屋がチケットを売ることは違法です。それでは、そのダフ屋からチケットを購入した人は銅なんでしょうか。
これは、考えたらわかることで、購入した人も違法です。したがって、逮捕される可能性はあります。
「物価統制令」という法律ですね。著しく高い値段で売買した場合です。その基準が人によって違うため、逮捕・摘発された例は少ないみたいです。
一応、「10年以下の懲役、または500万円以下の罰金」という厳しい処罰になります。ダフ屋から購入することやめましょう。
合法的なチケット転売方法は?
だいたい4つのパターンがある
1.友人に譲る
ファン同士の交流を通じて、チケットを譲るという場合です。この場合でも、ほぼ定価で譲らないと、営利目的と受け取られてもしかたありません。
もちろん、チケットを譲ってもらったお礼として、数千円を上乗せする程度は許容範囲内だと考えられるかもしれません。
ただ、絶対に罪にならないことを考えたら、チケットの売買は元値でして、お土産を渡すというのがいいのではないかと思います。
2.金券ショップに売却
金券ショップでは、様々なチケットや金券がそろっています。ここでは、売る側も買う側も気軽に売買できます。
このような金券ショップで不要になったチケットを売ることは、最も手軽であり、特に法に触れることもないんですね。
金券ショップや質屋等は、「古物営業法」という法律で営業します。だから、きちんとした法律の下で営業しているという意味で一番安心です。
ただ、売れる可能性があるチケットしか、買い取ってもらえないと思います。また、定価よりも安い値段で買い取られることも前もって承知しておくことが必要です。
3.ウェブサイトで売る
チケットキャンプやチケットストリートなどのチケットフリマサービスと呼ばれるものです。
急速に普及しましたが、いろいろな問題点も指摘されています。ただし、業者が間に入って、支払い等のトラブルを事前に防ぐ仕組みを作っているので、これからも広がるでしょう。
ただ、これから、法的な規制が加わっていくことも予想されます。世の中には、悪用することに長けた人が少なからずいるので、いたちごっこになるわけです。
4.オークションサイトで売る。
オークションサイトに出品すること自体は、まったく違法にはならないのです。ただ、一人で大量に購入して、出品した場合、営利目的の転売とみられてもしかたありません。
販売者が転売を禁止しているチケットを出品して落札して転売したところで、コンサート会場の入場を拒否されるかもしれません。そうなると、出品者の責任問題も出て来る可能性もありますね。
これからは本人確認が主流に
顔認証が予想される本人確認システム
現在も人気のある歌手のコンサートでは、入場の際に本人確認が行われているのが普通になってきました。
本人確認も今はまだ、チケットに記載された名前と入場者が持参した「身分証明書」を照合する程度です。
今のシステムでは、本人確認に落とし穴があるんですね。一人一人を入り口でチェックするとなると、数時間はかかってしまいます。
かなり労力と時間がかかってしまいます。結果、あらかじめコンサートでは本人確認をする、といいながら、実施できないことになったりします。これでは信用をなくします。
しかし、本人確認はこれからの流れになることは間違いありません。正しい購入方法で、気持ちよく観戦する。法に則った形で転売等も対応することが一番だと思います。