スナップエンドウはサヤエンドウ?
スナックエンドウとの違い
さやごと食べる、サヤエンドウはみんな知っていると思います。
最近、スーパーなどでよく見る、スナップエンドウ、あれは何者でしょう。さらに、よく似た名前のスナックエンドウ、ややこしいですね。
実は、スナップエンドウは、さやえんどうの一種なんです。アメリカから輸入された新種で須賀、実が成熟してもさやがやわらかくて、丸ごと食べられるものです。
そして、スナップエンドウ、スナックエンドウ、このふたつは同じものを指しているのです。
この品種は、1970年代にアメリカから輸入されてきたもので、正式名称はスナップエンドウの方だとか。
ところが、日本での販売の際にあるメーカーが商品名をスナックエンドウにしたために、いつの間にかスナップとスナックが共存してしまったというわけです。
昭和58年に、農林水産相が、商品名もスナップエンドウに統一するように決めたんですが、実質はいまだにスナックエンドウも存在しているということです。
スナップエンドウの人気
野菜を美味しく食べる
スナップエンドウは、さやえんどうのシャキシャキ感とグリンピースの豆の甘みがいっしょに味わえます。
豆が熟してもさやは固くなりません。さやごとそのまま食べられるんですね。
多く出回るようになったのは、1970年代以降で、手軽さとおいしさから、サラダや炒め物といったものによく使われるようになってきました。
スナップエンドウの栄養
驚くほど栄養豊富
β-カロテンやビタミンC、カリウム、カルシウムといった、栄養のバランスは申し分ありません。さらに、さやごと食べることによって、食物繊維が取れるので、体にはいいことづくめです。
ただ、ビタミンCが熱に弱いので、加熱はなるべく短くしたほうがいいでしょう。ゆですぎずにさやのシャキシャキ感が楽しめる程度がいいようです。
スナップエンドウの育て方
タネまきの最適な時期
関東地方なら直まきで10月中旬から11月上旬にタネをまきます。
タネをまく時期が遅いと、小さい株の状態で冬越しになり、寒さで枯れてしまうことがあるそうです。
このように、秋にタネをまくのがオーソドックスな育て方ですが、春に苗を植えつけて、秋まきより少し遅めに収穫する方法もあります。
ツルあり種とツルなし種
マメ科の野菜
ツルあり種
これは120㎝程にまで成長します。2m程度の支柱を立てましょう。
ツルなし種
こちらも60~70㎝にまで成長します。1m程度の支柱で十分です。
どちらも初めはひもなどでゆるく支柱に結び付けて誘引します。
スナップエンドウの病気
早めに対策を
うどんこ病
下葉から発生し、葉や茎の表面に白粉が生じます。風通しを良くします。適切な摘芯も重要です。
褐紋病・褐斑病
葉や茎に褐色の小さな斑点が生じてきます。薬剤などで対応します。
モザイク病
葉にモザイク症状が現れる病気です。葉や茎の変形も見られます。アブラムシがモザイク病を媒介するので、アブラムシの防除を徹底します。
最後に
スーパーなどで売られているスナップエンドウは量が少ないので、高価なイメージですね。
しかし、家で育てると、バケツ一杯収穫できますから、豊作が期待できます。