梅の花の見頃がわかるのが梅前線、どんな種類がいつごろ咲くのか、時期が幅広いわけ | 桃色の雫
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梅の花の見頃がわかるのが梅前線、どんな種類がいつごろ咲くのか、時期が幅広いわけ

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サクラほどはっきりしない梅の開花時期

梅見の時期は種類によっても違うから難しい

ふつう、梅の花は2月から3月が開花時期といわれていますね。しかし、もう、1月ごろに満開になっているのを見たりします。

だいたい、花梅は1~3月に、実梅は2~3月に咲くようです。品種によっては12月から咲き始める早咲きのものもあるほどです。

梅の花は、サクラなどに比べて休眠が浅いために、開花時期がそのときの天候で大きく左右されてしまうんですね。

高温で湿度がある程度高く、日照が多い年は開花時期が早まるそうです。逆に乾燥が激しかったり、気温が低い年はやや遅くなるんだとか。

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桜前線がはっきりするわけ

梅前線ができない理由

日本各地に咲いている桜の花にも色々と種類はあります。

しかし、花の美しさから、ソメイヨシノが爆発的に広まりました。北海道以外の地域では桜の花といえば。まずソメイヨシノなんですね。

だから、このソメイヨシノの開花をみていけば、全国の開花のデータを揃えることができたんです。これが桜前線です。

梅前線は桜前線よりも早い

いち早く春の訪れを知らせる梅の花

梅前線は1月下旬から5月上旬まで、約3ヶ月間かけて、ゆっくりと日本列島を北上するんです。

梅で有名な和歌山県南部では、1月下旬~2月に開花します。全国では、だいたい2月上旬あたりに九州地方から梅の開花が始まります。

だんだんと北上して、京都での開花は3月の初めくらい。東京での開花は2月中旬~下旬くらいですね。

九州地方    → 2月上旬
四国・東海地方 → 2月中旬
関東地方    → 2月下旬
中国・関西地方 → 3月上旬
北陸地方    → 3月下旬
東北地方    → 4月中旬
北海道     → 5月上旬
このような感じで、日本各地でけっこうな差があることがわかります、.

同じ地方でも標高などによっても開花時期はずれますし、気温ほどではありませんが、日照時間にも梅の開花時期は左右されるそうです。

梅の種類によっても大きく変わる開花時期

早咲きの代表的な梅

紅冬至(こうとうじ)

野梅性一重/淡紅色/中輪 → 12月中旬~1月上旬

初雁(はつかり)

野梅性一重/白色/極小輪  → 12月中旬~1月中旬

八重寒紅(やえかんこう)

野梅性八重/濃紅色/中輪 → 12月中旬~1月上旬

冬至(とうじ)

野梅性一重/白色/中輪 → 12月中旬~2月上旬

遅咲きの代表的な梅

江南所無(こうなんしょむ)

杏性八重/紅色/大輪 → 3月中旬~4月上旬

記念(きねん)

杏性八重/薄紅色/中輪 → 3月中旬~4月上旬

白加賀(しろかが)

実梅/白色/大輪 → 3月上旬~下旬

豊後(ぶんご)

実梅/淡紅色/大輪 → 3月中旬~下旬

梅見の時期と開花時期は違う

ゆっくり花が開くのが梅の特徴

梅は、開花し始めてから、ゆっくり開花していきます。したがって開花時期から大体1ヵ月ほどで満開になるということになります。

ということは、各地域の開花時期の一カ月後が、だいたい、満開の時期ということになるわけです。

梅の花言葉はなに?

梅の全体的な花言葉としては、「高潔」「上品」「忍耐」「忠実」があるそうです。

白色の梅の花言葉としては、「上品」「気品」です。

赤色の梅の花言葉としては、「優雅」「忠実」です。

日本における梅の歴史

梅の原産は中国

梅の木の原産は中国だと言われています。これは、約2000年前に著された中国最古の薬物学書『神農本草経』にも、梅が記載されているからだそうです。

この本には、365種の薬物を上品・中品・下品の三品に分類しています。その中で梅は中品として、「気を下し、発熱による胸部煩満を除く、心をやわらげる。肢体痛)を治す」となっています

鳥梅露いう漢方薬が日本へ

日本へ梅が伝わったのは約1500年前のことで、中国から薬用の烏梅(ウバイ)という漢方薬として伝来したと言われています。

この烏梅は青梅を薫製・乾燥したものです。燻製にすることで、実がからすのように真っ黒になることからそういう名前がついたと言われています。

梅の字の語源

毎は象形文字です。意味とは氏族社会の中で、子供を最も多く育てた母親のことだそうです。

梅が実をつける様子から、人々は梅をめでたい樹木と考えたわけです。要するに、梅は子孫繁栄を表しているのです。

食用としての梅

料理の塩加減や物事の程度を表すとき、に「いいあんばい」といったりしますね。これは、塩と梅からきていて、塩梅=えんばいに由来しているのです。のちに「あんばい」になったわけです。

奈良・平安時代の貴族が観賞用や薬用に自邸に植樹したそうです。そのうち、長期保存ができる塩漬法が考え出されたと言われています。

この塩漬が梅干しとして書物にはじめて登場したのは平安中期だそうです。村上天皇が梅干しとコブ入り茶で病が平癒したことが記載されています。

鎌倉時代には、梅干しは僧家の点心やおやつでした。室町時代になってやっと武家の食膳にものぼるようになったと言われています。

梅干しが一般の家庭に普及したのは江戸に入ってからです。うどんやそばの薬味などに使われて普及していったそうです。

明治には、全国的に流行したコレラや赤痢の予防や治療に梅干しが用いられたそうです。また、日清日露戦争でも重要な軍糧に使われました。

現在では梅酒や梅ジャム・梅エキスといった、数々の梅製品が生まれてきたのです。

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