高齢者にとって懐かしのアイテム、金属製のオイル式使い捨てないカイロが、今若者の間でブームなのをご存知でしょうか。
もともとは昔からの愛好家を筆頭にバイクに乗る人や登山、釣りなどアウトドアをする人たちに好まれて使われていました。なぜ人気が再燃しているのか、魅力を探ります。
使い捨てはもう古い!?
オイル式カイロにハマる人続出中
まず、使い捨てカイロの約13倍の熱量があり、暖かさがまったく違います。そして最大約24時間の保温も可能で、繰り返し使えるのでゴミが出ません。
金属製のカイロとして代表的なのは、大正12年の発売以来、ロングセラーとなっている『ハクキンカイロ』です。
使い方は、燃料を入れ、着火部の火口にマッチやライターの火を約3秒近づけ、あとはふたをするだけです。火口はガラス繊維と白金でできており、気化したベンジン(ガソリンの一種)が酸化作用で熱を出し続けるという仕組みになっています。
92年前に誕生した元祖『ハクキンカイロ』の後発として、2000年頃からZippo(ジッポ)をはじめ、若者に人気の東急ハンズやロフトなど各社がそれぞれ販売しています。
環境への意識が高くなった2001年頃から人気が復活し、さらに5年ほど前から年々5%~10%ごとと緩やかに右肩上がりで、若者の利用者が増えているようです。
『ハクキンカイロ』は遠赤外線が出て芯から温まります。一度使うとこの暖かさが忘れられず、使い捨てカイロに移った人も戻ってきます。なんといってもゴミにならないエコカイロなので何回も使えて経済的です。
強力で発熱温度も一定、持続性もあるので寒冷地や冬の野外レジャー時はもちろん、零下、北極、南極でも使えます。
特に官局への意識が高い海外からの人気が高く、ドイツ、フランス、北欧など50年ほど前から海外からの注文も増えているようです。
充電式は40~50度ほどですが、オイル式カイロは最大60度までいくのが長所です。若者にまで受けている理由は、燃料のオイルがライターのZippoのオイルと同じで、コンビニでも手軽に買えること。
高齢の人にとっては昔懐かしいベンジンの匂いと省エネアイテムなのに暖かいのが嬉しいですよね。
コストよりも温かさ重視
冷え性の方に朗報です
充電式カイロは電力で温かくなるのはもちろん、スマホなどの充電にも使えます。そして使い始めてから温かくなるまでの約3分と早いので、急いで暖まりたい時には非常に便利です。
ただ使い捨てカイロの3倍以上の重さがあり、ずっしり感があります。使い捨てカイロは軽量で持ち運びに便利ですが、使いまわしはできないのでやはりコスト面が大きく違ってきます。
初期費用はかかりますが、長い目で見ると充電式やオイル式のほうが経済的です。年々寒さが増している冬の必須アイテム、カイロを背中やお腹、体中に何個も貼っている、なんて耳にすることもあります。
女性の方はもちろん、冷え性の方は多いのではないでしょうか。そこで温かさが桁違いのカイロをぜひ試してみてはいかかでしょうか。