コンピュータの誕生からUNIX以前
OSのはじまり
1960年代、OSが誕生するまでは、コンピュータにOSという考え方は存在していなかったようです。
今のコンピュータは、OSが通訳の役割をして、アプリケーションをはたらかしているのです。
いろいろなコンピュータでの違い、例えば、メモリやCPUの違いといったものもOSが間に入って、問題が起こらないようにしているわけです。
OSが誕生するまでは、必要に応じて、コンピュータを設計しているような感じだったようです。
計算用なら計算用、事務処理用なら事務処理用というふうに、それぞれのようとの応じて作る感じだったわけです。
しかし、これは、効率が悪く、コンピュータの発展にはつながらない事態だったようです。
そこで、登場したのが、OS=オペレーションシステムで、開発したのはIBMだったのです。
それ以前にもOSに近いものはあったようですが、まだまだ発展途上で、それを実用化して、市場に出したのがIBMだったわけです。
最初のOSはIBM System/360だといわれています。そして、ここからOSは急速に発展していくことになるのです。
Unixとは
初めて誕生したOSの直系
UnixはOSというものが誕生した歴史のその直系の存在にあたります。そして、現存するものとしては、もっとも古いOSになります。
そして、それを土台にして、さまざまなOSが作られていったという経緯もあります。安全性が高く、余計な機能が少ないので軽く、サクサクと動くと言う特徴があります。
基本的には、コマンド画面で操作し、そのコマンド画面が、Unixのイメージとして定着しているかも知れません。
じつは、アップルのMacOSも実際は、コマンドで動いていて、中身はUnixから生まれたものなのですが、あまり知られていません。
Unixは、今でも独自の進化を遂げています。そして、企業内での活用や、カーナビや携帯電話といったものに活用されているそうです。
UnixとLinuxはどう違うのか?
基本的な役割は同じようなもの
UnixもLinuxも、どちらもコンピュータの土台となっているOSであることは誰でも知っていることだと思います。
では、なぜ、同じようなはたらきをするのに、大きな2つのものが存在しているのでしょうか。
もともと、UnixとLinuxは親戚のような関係です。ただし、そこには、直接的なつながりはないといえそうです。
それは、LinuxがUnixを参考にして作られたと言うことをいっているわけです。ようするに、似てはいるけれども、作品としては、オリジナルなもの、ということになります。
そして、UnixとLinuxのもっとも大きな違いは、存在形態にあるといえそうです。
Unixは企業が開発したもので、知的財産権も企業が持っています。それに対して、Linuxはオープンソースで、基本的には無料、改変も配布も自由ということです。
UnixとLinuxの関係とは?
画期的なOS、Unix
さて、Unixは、1969年にアメリカのベル研究所で開発されたものです。まだ、OSという概念はなく、最初に作られたのは、MulticsというOSでした。
しかし、これは当時のPCの能力では十分はたらかないもので、その反省を元に作られたのが、UNICSというOSだったそうです。
機能を削って、軽く動くように工夫した画期的なOSで、Multiに対して、Uniというわかりやすい名前が付けられたわけです。
当初、Unixは法的な問題もあって、世界中に公開されていましたが、多くの種類のUnixができたことで、混乱が起こり、それを防ぐために、ライセンス契約へと移っていったそうです。