昔は、男性は家庭なしではさまざまなことができなくなって、家庭の必要性を痛感していたものだとか。
しかし、世の中が便利になったおかげで、家庭の必要性を感じなくなっているという話です。
また、女性なら、やりたい仕事を続けたいし、それを犠牲にしてまで結婚・出産という選択肢を選ぶ気持ちになれないという話です。
果たして結婚はメリットがあるのか
家庭=結婚という図式は変化しつつある
最近の調査では、50歳まで一度も結婚したことがない生涯未婚率は男性が23.6%、女性が14.1%とどんどん上昇して来ています。
2010年から比べて見ると、男性で3.2%、女性で3.5%上昇しているということです。
要するに、男性は約4人にひとりは、一生に一度も結婚しないということになるわけです。
また、考え方も変化して来ているのです。1984年の調査では、約6割の人が、結婚するのが当たり前と考えていたのに比べて、2008年の調査では、必ずしも結婚する必要はないと考える人が約6割担っているというのです。
これは、女性の経済的な自立と、家のあり方の変化も大きいと考えられます。その結果、結婚は個人の自由だと捉える人が増えているということです。
結婚そのものにリスクを持ち込む
メリットは損得勘定?
結婚のメリットを考えて結婚するということは、結婚そのものがリスクになります。
結婚における理想は多分、メリットがあるかどうかではなく、この人と人生を一緒に歩みたいと思える人と出会えて結婚することのはずです。
結婚のメリット・デメリットを挙げて、メリットが多そうだから結婚する、なんて形の結婚は長続きしないでしょう。
たとえば女性が、年収1,000万円越えの人だから結婚したらメリットがある、なんて考えで結婚したとしたら、もし、会社が倒産したり、何かの都合で退職したら、一瞬にして年収1,000万のメリットは消えてしまいます。
この人と一緒にいたい、という思いがメリット・デメリットを遥かに超えている相手と結婚することが大切ではないでしょうか。
若い女性と結婚すれば、その若さはメリットかもしれませんが、若さは確実になくなって、メリットがなくなる、ということになるわけです。
結婚のメリットと考えられること
これを目的に結婚しては如何なものか
好きな人と一緒に暮らせる
家に帰ったら最愛の人が待っていて、一緒にご飯を食べ、テレビを観てといったふうな結婚生活が送れるということです。
子供を育てる喜び
子供が産まれれば、子育ての楽しさを手に入れることができます。
世間からの評価が上がる
独身よりも結婚している、というだけで世間からの印象が良くなり、評価が上がることもしばしばです。
収入がアップする
共働きであればなおさら、ひとりでいるより格段に収入がアップします。収入は2人分になり、生活費は2人以下に抑えられます。
家事を分担できる
結婚して一緒に住むと、それぞれが行っていた家事を分担できます。
税金で優遇してもらえる
税金は国の制度です。従って、入籍している相手にしか認めないもの優遇制度がいろいろあるのです。
水道光熱費が少なく済む
水道光熱費は家に対して払うので、ひとりあたりの負担は楽になりわけです。
食費が少なくなる
食材はひとりだと無駄にしてしまいがちですが、ふたりになると効率的に使えて結局、一人当たりは安くなります。
所得税の配偶者控除がある
結婚することでしか得られません。標準的なサラリーマンなら、1年で7万円~12万円ぐらい税金が減るそうです。
会社から手当がもらえることもある
これは会社によるのですが、家族手当といったものが存在することがあります。
結婚のデメリットと考えられること
デメリットを損したと思ったらおしまい
自由な時間がなくなる
結婚すると自分の自由な時間が減ることになります。とくに子供ができれば子供中心の生活になってしまいます。
結婚式にお金がかかる
結婚というセレモニー自体に何百万円というお金がかかってしまいます。
教育費が高くつく
子供への費用として、一番大きいのは教育費です。最近は子供が大学を卒業するまでに2,000万円〜5,000万円かかるとも言われているそうです。
親戚づきあいが面倒
独身時代には少なかった親戚付き合いをしなければなりません。
他の異性と付き合えない
結婚すると他の異性と男女の関係になってはいけません。結婚後に他に好きな人ができた、などと言っても身動きはできません。
金銭感覚が違うとうまくいかない
相手が浪費家だったり、実家がお金持ちだったりすると、金銭感覚が違っていたりします。そこからズレが生じることも多いのです。
自分の時間がなくなる
子供ができたら仕事で疲れていようとも、家族のために使う時間を捻出しなくてはなりません。
結婚するのがバカバカしいと思う人も
結婚願望は相変わらず
自分自身が結婚するかどうかについて、人々の考えはどのようなものか、調査結果です。
そこには、一生結婚するつもりはない、と回答した人が、男性で10.4%、女性では8%でした。
そこでは、男女ともに9割近い人が、いずれ結婚するつもりだと回答したというのです。
要するに、結婚をしない人の多くは、結婚をしたくないのではなく、いつかは結婚したいと思っているというのです。
しかし、経済的な理由や、趣味や仕事が楽しいからと、先延ばしにしていて、そのうちに婚期を逃してしまったというケースが多いのではないかと思われるのです。
いつでも思い立ったときに結婚できるわけではありません。年齢が上がれば上がるほど結婚できる可能性は低くなると言えるでしょう。