脂漏とは皮脂の分泌が過剰になっている状態です。
頭皮を中心にみられ、そこで炎症や湿疹を引き起こすことがあります。
頭皮以外にも顔、胸、背中、脇の下、股などの毛の生える部位にみられます。
原因としては、皮膚にいる菌が増殖して炎症を引き起こし、発症するとフケのようなものが皮膚に付着します。皮膚は赤みを帯び、かゆみが出ることもあります。
脂漏性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎と似ているため、気付かない人が多い
3か月未満の乳児や思春期、40~60歳代、女性より男性に多い病気です。自然の改善することもあれば、慢性的に続くこともあります。
成人に発症するものの場合は慢性的なものが多いです。普段の生活では皮膚を清潔に保つことが重要です。洗浄したり、抗真菌薬が含まれた塗り薬などを用いたりして治療します。
脂漏性皮膚炎の症状は変動することがあり、日常生活のストレスや冬の乾燥などによって症状が増悪します。
ストレスは免疫抵抗力を弱めますので、十分な睡眠をとり、疲れを溜めないように、休みの日も寝すぎることのないよう規則正しい生活を送ることが大切です。
また、皮脂の過剰分泌を防ぐことが予防になります。皮脂は食事で摂取する脂質から生成されます。
食事で注意できることとは?
カギは脂質
~食事編~
食事は脂質の多いメニューを食べ過ぎず、香辛料の摂取もほどほどに、栄養のバランスを意識するように心がけましょう。
肌環境や体臭の改善効果があるビタミン群を積極的に摂るのがよいでしょう。皮膚病の多くは食事や睡眠不足、体力低下によって免疫のバランスが崩れることが原因で発症します。
~睡眠編~
睡眠は体力の回復だけでなく、肌の修復・再生・回復を行います。美容において8時間は確保すること。睡眠時間が十分に取れないなら、質の良い睡眠を心がけましょう。
例えば就寝2時間以上前に適度な運動をする。そして飲んでカフェインのほうじ茶など温かい飲み物を飲んで身体を眠りに誘導しましょう。自分の身体と優しく向き合える余裕のある過ごし方をしましょう。
女性が気を付けたいこと
“冷え”が関係している
脂漏性皮膚炎は脂質の代謝が悪いことが原因です。さらに“冷え”により免疫機能が衰えてしまうことにより肌がよい状態に戻りにくいことになります。
例えば夏でも湯船につかること。夏こそ身体を冷やすアイテムが当たり前に稼働している中、知らないうち身体を冷やしていることに気づきにくいものです。
さらに身体を温める食べ物を摂り、3つの首「首、手首、足首」を冷やさないよう意識しましょう。日常の心がけ一つで身体の冷えは緩和されます。
血行が悪いと食事で得た栄養や酸素を効率よく身体に取り込むことができません。血行を良くし、健やかな肌の再生を促して肌トラブルを回避しましょう。