お歳暮の風習はどこから来たのでしょう。もとは、新年に先祖供養の品を贈る習わしが起源といわれています。
お歳暮という言葉は、年の暮れや年末というところからきているそうです。年の暮れの贈り物を持っての挨拶まわりが「歳暮まわり」と呼ばれたことからきているようですね。
その後、贈答品そのものが「お歳暮」と呼ばれるようになったみたいです。というわけで、年を締めくくるご挨拶として、少しあらたまった気持ちを贈るのがいいみたいですね。
年の暮れの意味
贈る時期はいつ?
かつては、12月10日くらいから20日までに贈るというのが一般的でした。ただ、東日本と西日本では少し日がずれるみたいです。
しかし、最近は全国的に12月に入ってから25日位までが目安になっているようです。
お中元とお歳暮の違いは?
どちらもお世話になった人に送る習慣
お中元とお歳暮では贈る時期が違いますね。お中元は東日本では7月上旬~15日まで、西日本では7月中旬~8月15日までが一般的だそうです。
一方、お歳暮は東日本で11月下旬~12月20日前後、西日本では12月13日~20日前後となっています。
東日本と西日本でお中元の時期が約半月ずれているのは、新暦と旧暦の違いからきているそうです。
お中元とお歳暮はセットで贈るのが一般的です。ただし、どちらかというと一年の締めくくりであるお歳暮のほうが重視される傾向があるみたいです。
どちらかにしたいときは、お歳暮だけにします。どちらも贈る場合は、お歳暮のほうを気持ちが高めの品物で贈るのがマナーとされているそうです。
お中元とお歳暮でそれぞれにふさわしい品物
お中元は夏の季節もの
季節からみても、人気の品物は変わりますね。お中元の上位にランクインするのはビールや清涼飲料水。おいしい湧水といったミネラルウオーターなどです。
そうめんやうどん、ゼリーなど、夏に向いた食品やすいかやメロン、マンゴーなどのフルーツが毎年好まれているそうです。
お歳暮は家族団らんのイメージ
お歳暮は、鍋に最適のかにやふぐなどの海産物、お正月に大人数で食べることができるような肉類やハムなどが人気みたいです。
ビールやフルーツはお歳暮でも人気があるそうです。また焼き菓子や各地のご当地グルメの取り寄せ、商品券などはお歳暮でもお中元でも人気があるようです。
もらったらお返しは必要?
お返しをしなくてもマナー違反ではない
お歳暮を貰ったら、お返しをする必要かどうか、とても気になるところです。しかし、これは、お中元お歳暮のマナーとして一般的なもので、お返しをする必要はありません。
ただ、お歳暮をいただいたお礼として手紙にて、お礼状をしたためるか、電話等でお礼を伝えるのはマナーだと言われています。
もし、貰ったお歳暮の贈りものが高額で、とても気になっている場合は、お礼状を送ってから商品価格の半額程度の商品をお返しするというのがよく言われています。
最近はカタログギフトを使うという手もありますので、気がかりな場合はそういう方法を検討すればいいでしょう。
しましょう。お返しをする時期によって「お歳暮」から「お年賀」に変えるなど、地域に合わせて季節のご挨拶をすると良いでしょう。
お歳暮で気になるマナー
お歳暮もお中元も贈るべき?
贈り物は、あくまで気持ちを表す手段です。それが目的ではないはずです。とくに個人同士では贈り物は年に一度お歳暮だけと決めつけることはないでしょう。
一度贈ったら続けるべき?
あからさまにこれで縁が切れる感じさせてしまってはちょっと問題ですね。贈り物は無理をせず細く長く、と考えるのも答えのひとつだと思ったらいいでしょう。
喪中の場合はどうする?
贈り手、受け手のいずれかが喪中でも贈ることは可能です。ただし初七日が終わらぬうちや、法要の日に持参するのはマナー違反です。