マジョリティと聞けばパッと頭に思い浮かぶのは欅坂48のサイレント・マジョリティでしょうか。
逆に、マイノリティと聞けばトム・クルーズ主演のマイノリティ・リポートが記憶に出てくるのではないでしょうか。
それぞれ意味も良くわからず口にしていた人もいるかもしれないので、ここでマジョリティとマイノリティの使い方に触れていきます。
マイノリティはマイナー、マジョリティはメジャー
全体に占める割合や、立場の上下を表すことも
マジョリティ(majority)
大多数、過半数、多数派の意。反対語が後で触れるマイノリティになります。先に触れたサイレント・マジョリティとは“物言わぬ多数派”と訳されます。
積極的な発言や行いはしないけれども大多数の勢力がある。1969年、当時のアメリカ大統領ニクソンが演説で唱えました。政治やビジネスのシーンで使われることが多いようです。
マイノリティ(minority)
マジョリティの反対語で少数、少数派の意。形容詞「minor」の名詞形です。一般的には社会的少数派(者)、社会的少数集団などの意味となります。
先に触れたマイノリティ・リポートは“少数の報告”という意味になります。よく使われる意見交換の場所では多数決という決め方がありますが、まれにみる全員一致や同等数以外は多数派と少数意見とに分かれます。
この少数意見を「マイノリティオピニオン」と呼びます。
こういう場合ですと多数派が表立って、少数意見が見過ごされがちですが、決して多数派が合っていて、少数派が間違っているというわけではありません。
逆にそういう考え方は差別と捉えられるので注意が必要です。あくまで少数意見にも聞く耳を持ち、お互い尊重して物事を運ぶようにします。
多様性(ダイバーシティー)
マイノリティを語るうえで、出てくるのが多様性という言葉です。
人種や故郷、社会的地位、またセクシャルマイノリティといった言葉があるように異性愛者に対するLGBTのような社会的に弱い立場である集団をマイノリティと呼びます。
このように、マジョリティとマイノリティ幅広く多様に視野を向けるといった動きがみられるようになっています。
人は皆違う、ということを理解する
違っていることを認め合うことが大切
100人いれば100通りの意見があり、それらの意見を分ければ避けられないのです。
マイノリティではあっても、立場の弱い女性や少数派の意見、少数民族や学歴職歴などの多様性を活かし、さらなる企業の発展、進化につなげていく経営の取り組みが求められています。
マジョリティに流されるのではなく、視点を変えてマイノリティに目を向けますます発展途上していく日本、いや、この世界を見守るサイレント・マジョリティでありたいものです。