料理の旨味を格段にアップしてくれる昆布。
日本食に欠かせないものです。
お鍋や料理の味を決めてくれる重要な存在です。
また、佃煮や、お節の昆布巻き、さらに水に浸して出汁を取ってもよし。
色々な面で活躍してくれる昆布ですが、健康にも重要な影響があるとか。
このk寺では、そんな昆布の成分、栄養、旨味の特徴と言ったものを紹介しています。
健康食品のイメージ。昆布の成分
あの旨味の中に何が詰まっているのか
昆布の主な成分は、カリウム、カルシウム、鉄、葉酸、ビタミンA、B1、B2、C、K、アルギン酸やフコダインを含む食物繊維、ラミニンなどで、更にヨウ素というミネラルの含有量がとても多い自然食品です。
ヨウ素は、肌や髪を健康に保ち、カリウムやラミニンは、高血圧に効果があり、カルシウムは、骨粗鬆症、鉄分は貧血、食物繊維や豊富なミネラルのおかげでむくみの解消や糖の吸収を抑えるため、成人病予防にも効果があります。
体に良さそうなのに、何故体調不良に?!
なんでも過ぎたるは及ばざるが如し
昔から食べられ続けている食品で、これだけ栄養素がてんこ盛り、更に美味しくいただける昆布なのに。いいことづくめだと思うのですが、いったい何が原因でさまざまな体調不良を呼び込んでしまうことがあるのでしょうか?
一番原因に挙げられやすいのが、ヨウ素 だと言われています。肌の潤いや髪の健康を保つのにこのヨウ素が大事だと言われていることもある、女性の味方の栄養素の一つ。
さらに子供の成長や発達を促す効果、特に胎児や小さな子供には重要であり、新陳代謝を高めてくれたりと、とても良い効果も持っています。
でも、このヨウ素は甲状腺ホルモンの元になる為、摂取量が多いと甲状腺の機能を低下させてしまう作用があります。
更に、逆に甲状腺機能の低下を意識して、ヨウ素の摂取を控えると、これもまた甲状腺の機能を低下させてしまうのです。
多くても、少なくても何らかのいつもと違うといった症状が現れてしまうのです。疲れやすさ、だるさが出たり、汗が多くなったり少なくなったりと、不快な症状が続いてしまいます。酷いと橋本病、バセドウ病などにつながる恐れもあります。
また、腹部の不調にも繋がることがあり、昆布の過剰摂取により、下痢、腹痛、胃痛などの症状が現れてしまうこともあるそうです。
逆に、便秘なども、確率は少ないようですが起きる事もあるそうです。
特に、塩昆布や佃煮などは調理時に水溶性食物繊維が溶けだしてしまい、出来上がった頃には不溶性食物繊維が多くなってしまうそうです。
不溶性食物繊維はどうしても消化の悪いものなので、体調のあまりよくない時に過剰に昆布自体を摂取してしまうと、下痢、腹痛、胃痛などの腹部の不調が出やすくなるそうです。
また便秘は、昆布の摂取の際、水分補給を心掛けると防ぎやすいともいわれているそうです。
摂りすぎも、摂らなさすぎもいけない
上手に付き合っていくには極端にというのはよくない
摂りすぎも摂らなさすぎも良くないと言われるヨウ素。では、どのくらい摂れれば丁度いいバランスがとれるのでしょうか。
ヨウ素は、一日の平均必要量は0.095㎎/日、推奨量が0.13㎎/日といわれています。日本人は昆布や他の食材でヨウ素を摂取する機会が多い為、平均で1日約1~3㎎、摂取していると言われているそうです。
対して、乾燥昆布そのものは100g当たり100~400㎎も含んでいます。数字だけ見ると、とんでもないヨウ素の含有率ですが、普通に、お味噌汁の出汁など様々な料理で食べる分には問題はないともいわれているそうです。
甲状腺にヨウ素が足りている場合、新たにヨウ素を摂取しても、取り込む量が小さくなり、不要なヨウ素を排出させているそうです。
しかし、ダイエットや健康志向目的で味付き昆布や、昆布チップスなどを多量摂取するのは、あまり褒められたことではないそうなので、昆布に限らず言えますがどんな食材も、偏った多量摂取は避けるべきかと思います。