スキージャンプの用語を知っておこう
用語を知るだけでおもしろみが増す
シャンツェ
ドイツ語の「Schanze」でジャンプ台のことです。
アプローチ
スターティングゲートからカンテまでの助走路をいいます。
カンテ
アプローチの先端に位置する踏み切り台のことです。
サッツ
ジャンプの際の踏み切り動作のことです。「サッツを切る」などと使います。
ランディングバーン
選手がジャンプをした後着地する場所です。ランディングバーンの先の広いスペースはブレーキングゾーンといいます。
V字ジャンプ
スキーの先端を開いてVの字のようにした飛行フォームのことです。高い揚力が得られることから現在の飛行スタイルの主流になっています。
テレマーク姿勢
着地の際の足を前後に開き、腕を左右に開いた安定した姿勢です。この姿勢をとらないと飛型点が減点されます。
バッケンレコード
個々のジャンプ台がもつ最長不倒距離のことをいいます。
スタート
青のシグナルが点灯してから5秒以内にスタートしなければなりません。
風速とキャンセル
強風でのゲームのキャンセルに、風速何メートルという取り決めはありません。大会の競技役員が危険と判断した場合のみ、キャンセルになります。
トライアルジャンパー
各開催組織委員会では、ゲームごとに8名のトライアルジャンパーを準備しなければなりません。
K点はじつはドイツ語だったのです
ジャンプ台の設計における重要なポイントだそうです
簡単に言えば、K点とは、スキーのジャンプ競技におけるジャンプ台の建築基準点のことなんです。
ドイツ語で、建築基準点を意味する「Konstruktions punkt」に由来します。
このK点は、ジャンプ台を設計する上で必要な地点で、この点を基準に斜面の傾斜が緩やかになります。
ジャンプ台では、着地斜面に赤い線が引かれています。あれがK点です。ちなみに、その手前に青い線がありますが、あれは、P点といって、標準点を意味するそうです。
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ただ、標準点を越えてもあまり意味がなく、K点を超えて初めて加算されるので、やはり、みなさん、K点越えに注目するわけですね。
ジャンプ台の高さによって変わるK点
得点とも大きく関わる、重要な距離ポイント
ジャンプ台の高さによってもK点までの距離は違ってきます。ノーマルヒルで90m、ラージヒルで120mを上限にしているそうです。
現在のルールでは、飛距離点を算出する基準として扱っています。そういう意味でも、基準点なんですね。まず、1回のジャンプでK点まで飛んだら60点加算されます。
さらに、それ以上飛んだ場合はノーマルヒルなら1mを越えるごとに2点、ラージヒルなら1.8点ずつが加算され、逆にK点を下回ると、点数が1mごとに減点されます。
もともとは極限点の意味だった
いまはK点で得点が変わる
現在は、飛距離をはかる基準点ですね。そう、ドイツ語の「Konstruktions punkt」でした。
日本のジャンプ台のK点
・ラージヒル
大倉山ジャンプ競技場 K-120m/HS-134m
白馬村ジャンプ競技場 K-120m/HS131m
・ノーマルヒル
宮の森ジャンプ競技場 K-90m/HS-100m
白馬村ジャンプ競技場 K-90m/HS-98m
・ジャンプ台のサイズ別分類
ジャンプ台の分類は、テイクオフの先端からL点(着地地点の終点)までの測定距離で決定されているそうです。
・スモールヒル K点20m L点49m
・ミディアムヒル K点50m L点84m
・ノーマルヒル K点85m L点109m
・ラージヒル K点110m L点184m
・フライングヒル K点185m以上
ジャンプ競技の得点算出法
ジャンプ台のことを知ると、おもしろくなる
ジャンプ競技は、いかに遠く、そして美しく飛ぶことができるかを争う種目です。
飛距離点は飛んだ距離、飛型点は空中でのフォームや着地のテレマーク姿勢の合計点で順位を決めるわけです。
飛距離点の算出方法
飛距離点は、そのジャンプ台のK点を基準に換算します。出し方は、先ほど説明したとおりです。
飛型点の採点方法
飛型点は、5人の審判員によって採点されます。審判員は、始めから終わりまでの選手の継続した動作の中で外見の正確性、完成度、安定性及び全体の印象から採点します。
飛型審判員5人は1人の選手に対し、20点満点の減点法で採点します。そして、最高と最低を除いた3人の合計が得点となります。