ステンレスと聞いて、多くの方が「錆びない金属」というイメージを持つことでしょう。確かに、ステンレスは錆びにくい性質を持った鉄の一種です。一方で、ステンレスにはいくつかの種類があり、その成分によって異なる特性を持っています。特に、磁石がつくのかつかないのか、という点には注目が集まっています。
本記事では、ステンレスの種類とその特性について探求していきます。また、いわゆる「もらい錆」という現象についても議論します。ステンレスがどのような場面で使用されているのか、また、そのメリットと注意点についても考察してみましょう。
ステンレスってそもそもどんな金属?
何故ステンレスと言うのか
ステンレスって鉄を含む成分です。よく見かけるステンレス、どのご家庭にもありますがステンレスとは何からできているのでしょうか。
ステンレスとは英語で【stain】(汚れ、シミ)と【less】(少ない)から、錆びにくい、汚れにくい金属という意味あいからステンレスと言われるようになりました。
身近なものですと台所やスプーンやフォークにステンレスが使われておりますよね!!
ステンレスには金属は鉄にクロム(Cr)を13%以上入っている為、錆びにくい合金ですので、錆びにくい鉄なのです。したがって、ステンレスには磁石がつくということになるのです。
ステンレスにも種類がある
磁石が付かない物もある
ステンレスには4種類あります。『フェライト系』『マルテンサイト系』『オーステナイト系』『オーステナイト.フェライト系』です。
実際にステンレスには磁石がつくものとつかないものがあります。その理由は、鉄にクロムを10.5%以上混ぜたフェライト系ステンレスやマルテンサイト系ステンレスは磁石にくっつきます。
しかし、鉄にクロム18%程度とニッケル8%程度を混ぜたオーステナイト系ステンレスは磁石につかないのです。
ただ、通常磁石につかないオーステナイト系ステンレスも激しい曲げや絞り等の加工を加えることで加工部分の金属組織が変形し、磁性を持つことがあるそうです。
結局、ステンレスにも種類があり磁石がつく物とつかないものがあるというわけです。その理由はクロムの含有量が原因だということです。